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徒爾

"spangle call lilli line/tesla"のMVを聴きながら、ぼぅーとしている。十二月の空気は心を浄化してくれる。皆様はゆっくりお過ごしですか。

色々と事が片付いて、ようやく普段の生活に戻れたので、この間用事ついでにヘザウィック建築の麻布台ヒルズを観てきた。デザインされた空間は歩いているだけで楽しい。建物というより新しい街だった。標識のデザインひとつ見ても、それを感じた。レトロヒューチャーというべきなのか、現代人が想像する未来都市ってここ数年でまた景色が変わったような、そんな気がした。せっかくなので集英社マンガアートヘリテージの展示も観てきた。活版印刷されたONE PIECEの絵が展示されていたり、目的でもあったBLEACHの「月牙領身図」は本当に素晴らしかった。デジタルとアナログの良さだったり、進化と伝承の必要性を改めて感じることができた。
麻布台を後にして、待ち合わせしていた友人と食事をしながら近況報告し合い、渋谷駅周辺をふらっと散策して、欲しかったnujabesTを購入した。その日は夏のような気温で、人も混み合っていたけど、久々に気分転換になった。暇だったので帰りの電車でGalileo Galileiのライブ映像を観ていた。再結成されてから、さらに魅力的になったなと思う。サックスによって既存曲ですら大人っぽい雰囲気を醸している。戻ってきてくれて本当に嬉しい。"ピーターへ愛を込めて"が流れる。深夜二時過ぎ 酔いは覚めてシェイプされていく。

正直な話、年末感がまるでないけれど、月日が一瞬にして消え去ったことに対しての空虚さと情けなさだけが、じわりと残っている。今年は思考するだけでは何の解決にもならないという事を常に考えさせられた年だった。いざ行動に移してもそれが悪循環に陥って、また脳髄の中で思考が駆け巡って詰まる。トライアンドエラーといえば聞こえは良いのだが、それはもうヤケクソそのものだった。自分は良くも悪くも自問自答してしまう癖がある。もちろん時間が解決してくれたこともあったけど、解決しきれていないことは当然にある。でもこうして新しい年を迎えられるのなら、その過程も徒爾でなかったのかなと思う訳です。来年はもっと頭ん中、整理整頓したいと思います。それではまた。今年も有難う御座いました。

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