見出し画像

いまだに考えている転移と逆転移、そして褒めるということ

「クライアントさんを褒めると、褒められることへの依存が出てしまいよくない」
「褒めることそのものが上から目線でよくない」

っと色々言われるわけですが、それでも私はやっぱり素晴らしいなと思ったら褒めます。褒めるというか尊敬の念が自然にそうさせるだけで、褒めなのかどうかといわれるとそうとは言い切れないです、自分としては。

例えばこんなシーン
「先月仕事がすごく忙しくて、しかも初めての業務で大変でした。」
「大変だったのですね」
「はい、でも昨日それが全部終わって最初は無理だと思ったのですが、最後までやり遂げられました」
「今、表情が明るくなられましたね。最初は無理だと思ったけれど、最後までやり遂げられた、その時どんな気持ちでしたか」
「嬉しかったです!最高の気分でした」
「嬉しかった、最高の気分だったんですね」

これは褒めていないです。
でもきっと私は「無理だと思ったことを最後までやり遂げられたのですね!素晴らしいです!良かったですね」とか、クライエントさんの表情や声のトーンで自然に口に出すと思います。

「あぁやっちゃってますね」って言われるかもしれないけど、カウンセリングといえども人と人とのつながり。
自然に湧きあがったものを全部そのまま出していいとは思わないけれど、正直に感動したことを伝えるのは人と人との関りとして大切だと思っています。

一方の転移、逆転移は以前投稿したのと今も変わらない気持ちです。
ただクライエントさんが元気になって課題を解決できるようになるまでのプロセスの途上にあるかどうか見極めるタイミングは、ひょっとしたらどこかであるかもしれませんが。

そんなこんなで、カウンセラーの試行錯誤はつづくのです。

本日も私のnoteをお読みいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?