snow peakのチタンクッカーで炊飯 (地上、ガスレンジの場合)

ヤカンを探してクッカーを買う

みなさん、こんにちは。今回は毛色の違う話題です。表題のとおりですが、遅ればせながら、snow peakのチタンクッカーとダブルウォールマグを購入してみました。

なぜsnow peakのチタンクッカーかという説明は長くなるのではしょると、やかんの底の塗装がはげてさびているのを見つけたのがきっかけです。長持ちして水の味が変わらず。。。等の条件を考えていったら、なぜか以下のクッカーセットが欲しくなり、なかなかお出かけできないからという謎の理由をつけて買ってしまいました。

これまでsnow peakを購入する機会はありませんでしたが、その噂はちらほら聞いており、やかんを調べていくなかで、snow peakのマグを日常使いしている人が多いことも知り、アウトドア用品を普段使ってもよい!ということもわかりました。

そもそもやかんの代替を探していると言いましたが、まだ十分使えるやかんを買い換えるというのは大事になるので、ヤカンではないお湯を気軽に沸かせるアイテムを探して見つけたのがクッカーです。

よりよいクッカーを求めてネット上を数日さまよったところ、上述のクッカーが汎用性が高く人気があるということがわかりました。この時点で大幅に当初の目的を逸脱しているのはわかっていますが、みなさんの様々な書き込みを見ると、大変よいモノであるらしいことがわかり、いそいそと入手しました。

チタンクッカーのお湯が美味しい

届いてから、何回かお湯を沸かして、白湯やほうじ茶、紅茶を煎れてみましたが、注ぎ口がないにもかかわらず、急須やティーポットに注ぎやすいです。また、小さい方のクッカーには200ml、400mlの目盛り、大きい方には300ml、600mlの目盛りがあり、水の量が把握しやすいため、必要な分だけ気軽に短時間で沸かすことができるのも発見です。

このヤカン代わりにsnow peakのクッカーを使うだけでも十分満足のいく結果でしたが、それだけでは勿体ない気がし、本来のクッカーとしての使い道も考えていくことにしました。ただ、ネット情報によくとチタン製のクッカーは、熱伝導性の低さから、焦げやすいなどの特徴があり、特に炊飯は難しいとのことです。

・・・・・・・・・

確かに1合のご飯をクッカーでガスで気軽に炊くことができればお高めのsnow peakのクッカーの元を取る足しになりそうですが皆さん難しいとおっしゃるし、バーナーパッドの自作派なども散見されるし、ハードルが高そうです。が、目の前にクッカーがある以上、試してみたくなりました。

チタンクッカーで炊飯するポイント

いろいろ情報を収集してみると、チタンクッカーで炊飯するポイントとして以下がわかりました。
・吸水は長めが吉。30分以上。ただし90分以上は意味がない。
・水は多めが吉。1合に200mlは必要。
・蓋が軽いので重しになる何かが必須。
・中火沸騰後、ごく弱火で5-9分程度加熱。
・蒸らし時間は10-20分程度。
・蒸らし時間の時には、ひっくり返しておく。
・コジーに入れておくと芯が残りにくい。

チタンクッカーで炊飯してみる

ということを理解したところで、以下のように炊飯してみました。以下でいう蓋は、チタンクッカーのセットのフライパン側のことです。使ったのは、小サイズのほうです。

・米1合 を軽くといでから、多少水を切る。
・200mlを少し超えるくらいの水で蓋をして90分浸水。
・底にくっつくのを防止で全体をスプーンで軽く混ぜる。
・水を入れた磁器の小椀を蓋に乗せて重しにする。
・着火してクッカーの底からはみださないくらいの中火の火加減に。
・沸騰して蒸気が蓋の脇から比較的勢いよくでてきたらすぐごく弱火に。
 ※うちのガスレンジは目盛り式ですが最小の目盛りにセット。
・微妙に吹きこぼれてきますがだんだんその量が減ってくる。
 ※後述するように弱火にするタイミングが遅かったようです。
・蓋と本体の脇を見ていると吹きこぼれの泡がだんだん小さくなる。
・その泡が出なくなったタイミングで火を消す(ちょうど6分)。
・もうちょっと加熱した方がいい気がしたのでそのまま1分五徳の上に。
・重しの皿を外して、乾いたふきんを蓋に当てて、ひっくり返す。
・ひっくり返した状態でコルクの鍋敷きに置く。
・コジーがわりに乾いたふきんをかけて15分。

というところで、出来たかなあともう一度ひっくり返して(ふきんを乗せたままでOK。まだ熱いので)、蓋にくっついているらしいご飯を落とすべく、ちょっと振って、蓋を取ってみました。

チタンクッカーで美味しいご飯が炊ける(地上、ガスレンジで)

焦げてない!!!!

というかふかふかに炊けていて、水も残っておらず、まったく焦げもなく、お米も立っています。蒸気を飛ばすために全体を軽く一混ぜしておきます。炊きムラもありません。というか超美味しそう(実際美味しかったです)。なお、混ぜる前にはいわゆる蟹あなっぽいものも確認できました。

?????

チタンクッカーは熱伝導が悪いため焦げやすいという噂でしたが、意外に初回であっさりと美味しいご飯が炊けました。うまくいかなかったら何回かは実験してみるつもりでしたが、その必要はなさそうです。

うまくいった理由として、参考にした情報が「成功例」であったことが大きいと思いますが、以下のような要因もあると思います。なお、成功例ではガスバーナーを使っていましたが、バーナーパッドもコジーも使っていませんでした。

・山の高度ではそもそも炊飯が難しく圧力鍋有利。
・ガスバーナーではなくガスレンジで火力調整可能だった。
・参考にした炊き方のクッカーが同じsnow peakの小さい方。
・吹きこぼれの泡がなくなったタイミングで火を消した。

やってみて思いましたが、これが山上で火力調整が難しいと、確かに芯が残って堅くなったり、焦げたりするだろうなぁ。ただ、地上でガスレンジがある場合は、意外にハードルは高くないというか、普通に簡単に炊けます。

あと、最後のポイントは焦げ回避には重要ではないかと思います。水分量や気温で炊飯時間は変化すると思いますが、吹きこぼれの泡がなくなるタイミングで火を消せば(多分)焦げには至らないと思われます。今回は6分でしたが5分以降には泡の様子を見張っておくのがよさそうです。

ガスレンジの火力やお米の銘柄でも多少時間や火加減は変わるかもしれませんが、大枠は以上の手順が参考になるかもしれません。成功の保証はできませんが、まずはチタンクッカーでも美味しいご飯が炊けましたというご報告です。

吹きこぼれ対策も考えてみる

吹きこぼれた分は当然五徳を汚すのでガスレンジの掃除は必須になります。蓋が内側に収まれば吹きこぼれはないはずですし、大きい方のクッカーだと吹きこぼれが少ない可能性もあります。ちなみにガスの火は消えませんでした。沸騰したタイミングですぐ極弱火にしたため吹きこぼれの量は少ないです。蓋を開けたまま沸騰させて吹きこぼれさせずに弱火で煮込む方法もあるとのことですが直感的に蓋をしたままのほうが美味しいような気もします。

・・・・・

蓋を変える、大きいクッカーを使う、蓋を開けたままの方法にするのいずれもしっくりきません。というか世の中には様々な炊飯があり様々な吹きこぼれ対策があるということで、炊飯の大海が広がっていました。

初心に戻って、参考にしたサイトを見返してみたところ、沸騰後、ふきこぼさないのがコツのようです。あと、弱火の時間が7分。ということは、強火の時間が微妙に長かったのが吹きこぼれ(そんなに量は多くない)の敗因の可能性が高いです。あと、最初から中火以下が推奨とのこと。なるほど、やってみて理解が深まりました。というか炊飯は面白いですね。調べてる最中には様々な炊飯方法の情報と出会い、勉強になりました。

snow peakのチタンクッカーで沸かすお湯はまろやか

思い起こせば、今回の内容は、ケトルがわりのチタンクッカーの使い道を探すというもので、究極の炊飯を探求するものではありません。ちなみにチタンクッカー購入後のお茶のお湯はすべてチタンクッカーで沸かしていますが、まろやかで美味しいお湯が沸かせます。白湯でも美味しいので最高です。ラーメンとかもまだ作ってないので順番に試したくなります。

ということで、snow peakのチタンクッカーのSを持っていて、1合のご飯を気軽に炊きたい人がいるかもしれないと思い、メモも兼ねて、記事にしました。やってみて思いましたが、こういう制約下(今回はチタンクッカー)で、正解があるようなないようなアイテム(今回は炊飯)は面白いですね。制約があるから試行錯誤か生まれ、試行錯誤を通じて本質の理解が深まる気がします。

なお、普段は以下の長谷園のかまどさんで2合炊きです。かまどさんでは、手引き通りに炊けば黙って美味しいご飯が炊けるので試行錯誤の余地はあまりありません。かまどさんのご飯も大変美味しいですが、チタンクッカーもそれにひけを取らない炊き上がりでした。あと、失敗前提だったので、写真を撮らずにいたのですが、美味しそうだとわかった時点でテンションがあがり、炊き上がりの写真もありません。すみません。そのうち写真撮ったら追加します。あと部屋で北野天満宮の文鎮を見つけたので、重しが重いとどんな感じかもわかったら報告します。

ヤカン代わりのチタンクッカーで炊飯してみたの記事としてはこれでひとまず完結するので、(続く)では終りませんが、また炊いてみて発見があったり写真撮ったりしたら、続報の記事にしたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?