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米国株:2023年の米国株相場を占う

明けましておめでとうございます。エモーショナルリンク合同会社広報戦略室、佐藤周です。

年が明けてから最初の記事ということで、今回は今年(2023年)の米国株相場について予想をしてみました。
今年の米国株相場がどうなるのか、色々考えながら読んでみてくださいね。

2023年の米国株市場はどうなるのか?3つの観点で占ってみる

2023年の米国株市場を予想するにあたり、下記3つの観点に注目しました。

  • 米国株の月次アノマリー

  • 中間選挙によるアノマリー

  • 2023年に利下げが始まるのか

特に利下げが始まるのかどうかは米国株市場を予想するうえで重要になってくる要素といえるでしょう。

上記3つについてそれぞれ見ていきます。

2023年における米国株の月次アノマリー予想

始めに米国株のアノマリーについてまとめた表を見ていきましょう。

アノマリーとは?
アノマリーとは「理論では説明できない経験に基づいた規則性」のことを指します。
合理的では無いものの株価の予想をつけやすいため、アノマリーを活用している投資家はとても多いですね。
アノマリーの例としては、5月以降数カ月間は株価が下がりやすいことを意味する「セルインメイ効果」などがあります。
株式投資ではこのようなアノマリーを利用するのも利益を積み重ねていくうえでは重要です。

アノマリーの有効性とは?


引用元:stock trader's almanac 2021

上記の表をみて意識したいことは下記の通り。

  • 1月は相場が高いとされているが、例年2月の相場は安いこと

  • 2月を過ぎれば3月4月は相場が高いので2月下がるなら買い向かうのも1つの戦略になりうること

  • 9月は米国株式のパフォーマンスが1年で最も悪いとされていること

  • 10月〜年末の期間は米国企業の自社株買いのシーズンでもあり、米国株のパフォーマンスが最も良いとされる期間であること

アノマリーとは上記に記載した通り、「理論では説明できない経験に基づいた規則性」のことを指すため、今年も例年通りそうなるのかは定かではないが注意が必要といえます。

とはいえ過去のデータからわかる一つの傾向ともいえるため、投資戦略を練るうえでは十分参考になるでしょう。
また、5月以降は相場が安くなるため、米国株の市場参加者たちの間では「Sell in May(セルインメイ)」が意識されることも念頭に置いておきたいですね。

アノマリーに確実性を求めるのは難しいですが、これまでの傾向について見ておくのも良いかもしれません。
続いて、アノマリーの一つである「中間選挙アノマリー」の予想についても見ていきます。

2022年における米国中間選挙アノマリーの予想

米国には中間選挙の翌年に株価が上がるというアノマリーが存在します。そしてその中間選挙が行われたのが、2022年というわけです。

過去のデータを信じるのであれば今年も株価は上昇するという予想ができるでしょう。
ただし、これは年間を通してのアノマリーなため、短期売買をする場合は参考にならないかもしれません。

中長期での取引を考えている方は念頭に置いておくのがよさそうですね。

2023年、米国で利下げは始まるのか

2023年に最も市場参加者が注目するといっても過言ではないのが「米国で利下げは始まるのか」という話題です。
FRBは2022年から利上げを継続しており、2023年初頭はまだ利上げを継続する方針です。

現在インフレ指標であるCPIの数字は明確に下落傾向に入っています。
この結果に対し、FRBは12月には利上げペースを50bpに減速させています。

そして同時にFRBメンバーによる2023年末の金利予想が発表されました。
それによると、「2023年末:5.125%」だったため、現時点で2023年内の利下げがないとの見方が妥当性がありそうです。

しかし、まだ2023年内の利下げがないと明言できる訳ではなく、早期にインフレが沈静化してしまえば景気悪化を懸念して徐々に緩和をしていく可能性も十分にありえます。

米国株市場は12月のFOMC後に大きく下落し、「2023年内利下げなし」を織り込んでいます。つまり、もし2023年内に利下げとなると相場が大跳ねする可能性もあるのです。
2023年は年末に向かうに連れて、このポイントに注目して相場に挑みましょう。

以上が2023年の米国株式市場において個人的に考える予想です。
他にもさまざまな予想方法があると思いますが、一つの参考になれば幸いです。

2023年もエモーショナルリンク合同会社をよろしくお願い申し上げます。


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