美容師としての岐路
美容師としての岐路について
さて、ここまで来ると美容師としてのスキルも随分向上し少しは自身が持てる様になってきたのではないでしょうか?ここからは、今後自分の美容人生をどの様に歩んでいくのか?過ごしていくのか?について考えていきましょう。
私は、11年勤めたサロンで様々な事を学ばせていただきここまで成長をさせて頂きました。自分の努力ももちろんありますが、信頼する先輩方やいろんな方向から支えてくれた後輩によって今の自分がいます。10年を迎える時に、今後の自分にふと問いかけてみました。
「このままサロンで自分の限界を超えていくのか?」
「自分の能力はどれくらいなのか?試してみたい!」
「今のサロンの方向性が自分の思いと変わってきた」
「もう、美容師は大満足!じゃ、次の業界も!」
おそらくどれかに当てはまってくると思います。どれを選んでも間違いではありません。自分の人生は自分で決め、この先大きな失敗をしても人のせいにせず自分が苦しくても本当に楽しめる仕事につくことが、大切になっていくのではないかと思います。ここからは、一つずつ詳しく分析してみましょう。
3ー1 自分の限界を超える
このまま今のサロンで自分の限界を超える事は、指名売上やお客様の増加を目標に更なるトップスタイリストとして高みを目指し切磋琢磨していく事になります。同時にアシスタントの信頼や教育を請け負いながら成長していきます。
先ほどの、売上の壁を突破してきたからこそ感じる事ができる高揚感。
自分がたくさんのお客様から支持されている事に喜びを感じます。スタッフ教育やサロンの統括においても責任を負う立場にもなり、そこに新たなステータスが生まれ、教育担当者として自覚と自信を持ってサロンの先頭を引っ張っていく人材となります。
また、外部のセミナーやヘアーショーなどサロン外への参加や進出なども同時に
進めていくサロンもあります。サロン外に自分の名前やキャリアが掲載され、良い成績が納められれば同業者からも益々、フラッシュを浴びる事になります。
「なんと、心地の良い事なんでしょう」
と思いますが、反対に、間違いなく自分のプライベートの時間はこういった事に費やす事になり定休日にヘアモデル様と打ち合わせがあったり、洋服選びに行ったり、また地方に足を運びセミナーや講習をする事になります。こういったことで、自分の満足感や達成感を得る美容人生のゴール地点であれば最高の選択となり、誰でも行き着くことができない領域です。美容一色の人生です。
ここまで、美容の事を思えるのは大変素晴らしい事でもあり職業の選択としては天職といっても間違いではないと思います。私も同じことを経験してきましたが残念ながら結果を残す事が出来ませんでした。また、入社2年目のスタッフがカットも出来ない中、大きなステージに立ち入賞した事もあります。数パーセントのセンスは、この業界ではかなり大きなものを生むことも学びました。いろんなフォトコンテストや撮影を経験させていただいた事は今に生きてます。
自分の限界を超えてきた方々が、今後もこの業界で社会の第一線でいれるように新たな美容のステージを作ってくれます。これからも、生涯名前が残るように引っ張っていただきたいと思います。
3ー2 自分の違う能力を探す
次は反対に自分の違った能力を試してみたい!美容師は大満足!と思う方もいらしゃいます。新たな能力を身につける為に一から学ぶことを選択された方です。当然、美容師という仕事を全うし後悔なく卒業された方が選ぶステージです。
美容師という幹を作った上で、新しい枝や葉、花をつける事で美容師という木とはちょっと違った木ができ実がなります。他と違った木を作ることは、途方も無い時間と労力を要すると思います。何故なら、今まで一つの事を追求していればよかったですが、今までやってきた事と最低でも同じくらいしていかないと中途半端になり立派な実がなりません。
両立していく事とは例えば、今日は外部セミナーに行き明日はサロンワーク、明後日は打ち合わせがあったりと毎日のスケジュールが沢山入りバタバタする事も多々あります。うまくスケジューリングが出来なく毎日毎日、寝る間も惜しんでこんな事を続けていけば、いくら体力があっても精神が強くても体は1番正直です。おそらくいつかは限界が来ると思います。
凄く稼ぐ経営者やいくつも仕事を持っている人でも、1日は24時間しかない訳ですから今一度、自分のサロンワークや私生活に無駄がないか検証してるいい機会だと思います。
ここで、一つ出てくるのが第三者に任せるという選択が必要となってきます。大切なのは、幅広い人脈作りと今まで以上の自分磨きが必要になってきます。信用する社員を見つける為には、まず自分が輝いていないと熱い想いに便乗してもらえません。身なりのセンスも相手に伝える語力も勉強し、社員が安心してあなたの夢に自分の人生を託してくれるよう様々面からスキルアップをするべきです。
会社の利益、存続も大切ですが第一に社員の生活を支え、立派な社会人としての
責任を持つこと、まずはそこに意識をする事にベクトルをむけることが社員を雇う上で大切ではないかと思います。
最近は、美容師も美容師をしながらカフェをしたりDIYの商品を販売したり、様々な能力を身につけてサロンに来ていただくきっかけ作りをしている方もいます。この仕事は少し特殊で個性やこだわりが強くでる仕事な気がします。だからこそ、仕事以外でも特殊な能力を探してみたくなるのかもしれませんね。1つの事をやり遂げたあなただけに選択できる新たな能力を最大限に発揮して下さい。そして、今以上に大きな幹(美容師)と綺麗な花や実(他の能力)をならすことになると思います。益々、ファンが出来ていくのが楽しみですね!
以上、今後の美容師としての岐路について詳しくご紹介しました。あなたの人生ですのでどの道を選んでも間違いではありません。ただ、しっかりと将来を見定め新たなステップへと歩んでいってください。
では、次回は最終回「理想と現実のギャップ」についてご紹介します。
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