エモテク座談会 Vol.14「誰でも自分の会話型AIが創れる未来を目指して」 ゲスト：功刀雅士さん／株式会社miibo代表
エモテク座談会は、エモテクの要素を含んだ製品・サービスや技術事例をベースに、エモテクについて学びを深めつつ、エモテクひろばのメンバーやイベント参加者と共に事例研究しながら知見をためていくことを目的としています。
13回目の開催となる今回は、「誰でも自分の会話型AIが創れる未来を目指して」というタイトルで、株式会社miibo代表の功刀雅士さんにお話を伺いました。
///プログラム///
18:30-18:40 イントロ・チェックイン
18:40-19:30 ゲストプレゼンテーション
19:30-20:00 質疑応答・オープンディスカッション
ゲストプレゼンテーション
功刀雅士さんは、学生時代から約10年以上にわたって会話型AI領域の開発に従事されています。ソフトウェアエンジニアとして働く傍ら、2020年にmiiboを個人でリリースし、2023年4月に株式会社miiboを設立されました。
昨今、ChatGPTが一般的にも知られるようになり、会話型AI領域も益々期待が高まっています。
miibo（功刀さん）の歩み
2012年〜2013年の学生時代の初期には、箱にメニューを書いて、無人ドライブスルー応答機を作られました。
2014年には、Android向け音声アシスタントアプリをリリース。キャラクターとユーザーはどんな雑談をするのか等を研究されていました。
2019年には、誰でも雑談会話AIが作れるようにできないかという想いから、雑談対話API Chaplusのリリースを経て、今に至るそうです。
そんな中、ここ10数年のAI業界は、「会話型AIの会話は会話に非ず」と言われる暗黒時代もあったそうです。会話型AIの歴史をもっと知りたい方は、功刀さんがnoteにまとめられているので、是非ご覧ください！
miiboのサービス
まず初めに、miiboのコンセプトは以下5つとなっています。
1. 圧倒的に簡単で誰でも扱えること
2. 短時間で会話ができるAIを創れること
3. 作成したAIをどこにでも組み込めること
4. 愛着や親密さを抱けるAIを生み出せること
5. Generative AIを軸とした次世代型の会話AIを創れること
Generative AI （生成AI）の課題として、「何を言い出すか分からないこと」そして、大規模言語モデルが確立的に応答を生成しているために、バージョン以降の質問をされると「事実と異なることを言ってしまうこと」から「提供者の意に反した発言をしてしまう」など、会話の流れをコントロールできないことも挙げられていました。それらを解決することが求められてくると言います。
実際に、功刀さん自らmiiboにログインして、デモストレーションを行っていただきました。chat GPTを活用した自分の作りたいキャラクターの会話型AIを簡単に作れるサービスに驚きです。
またチャットボット以外でも、分身AIやslackコミュニティの活性化、AI VTuber、対話シミュレーション、デジタルヒューマンコラボ、クラッシックギタリストの村治奏一さんをAI化した"AI村治奏一"など、様々な活用事例をご紹介いただきました。
最後に改めて功刀さんの想いを伝えていただきました。miiboがどのように発展していくのか、これからとても楽しみです。
「自分らしさの追求」や「法人らしさ」
つまり「人間がやるべきこと」にフォーカスする時間が増えていく社会へ
おまけ
miiboを活用して、会話型AIを社会実装していくパートナーシップ制度を開始されたそうです。こちらもご興味ある方はぜひご覧ください。
質疑応答・オープンディスカッション
たくさんの実験例を伺ったあとの質疑応答は、多くの質問で盛り上がりました。
お知らせ
エモテクJAPANはメディア&コミュニティ「エモテクひろば」を運営しています。エモテクやエージェントにまつわるイベントの開催や情報発信、交流や実証実験など様々な活動を行っています。 「エモテクひろば」は、エモテクに関心のある企業や団体から個人の研究者や学生まで、どなたでも無料で参加することができます。
ぜひご参加をお待ちしております。
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