エモテク座談会vol .13「AIで人間のバイブスは刺激できるのか? 」 ゲスト:ゲスト 株式会社博報堂DYメディアパートナーズ/小山田 圭佑さん
エモテク座談会は、エモテクの要素を含んだ製品・サービスや技術事例をベースに、エモテクについて学びを深めつつ、エモテクひろばのメンバーやイベント参加者と共に事例研究しながら知見をためていくことを目的としています。
13回目の開催となる今回は、「AIで人間のバイブスは刺激できるのか?」というタイトルで、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディアビジネス基盤開発局 データテクノロジー部の小山田 圭佑さんにお話を伺いました。
///プログラム///
18:00-18:10 イントロ・チェックイン
18:10-18:40 ゲストプレゼンテーション
18:40-19:00 質疑応答・オープンディスカッション
ゲストプレゼンテーション
小山田さんは博報堂DYグループの中にあるAaaS Tech Labにデータサイエンティストとして所属されています。
チームではデータサイエンスやAIを扱ったさまざまな社内のソリューション・メディアコンテンツ開発を行っています。
今回ご紹介いただいた「AIラッパープロジェクト(https://uoc.world/project/details/?id=t5ii63htk2ru)」は、その活動の一環として、博報堂が設立した未来創造の技術としてのクリエイティビティを研究・開発し、社会実験していく研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY」と共同で開発でされているとのことでした。
AIラッパープロジェクト
小山田さんはAI技術により、人間の創造性を拡張することができるのではないかと考えます。
AIを人間との対立構造で考えるのではなく、人間の創造性を拡張するために役立つ存在と捉えることで、従来の人間の感覚をアップデートすることができるのではないか、と小山田さんは語ります。
その後、ラップの生成に不可欠な「頭韻」「脚韻」の言語生成モデルや、生成されたリリック同士の意味をどうAIが認識していくか、というロジックについてもご紹介いただきました。気になる方は、ぜひYoutubeの方をご覧ください!(とても面白いです!)
AIと人間のコラボ
また、AIラッパープロジェクトでは完全にAI単独にラップをさせるだけではなく、AIが生成したラップを実際のラッパーにラップしてもらうことで、よりグルーブを感じるような追求をしていたり、
TikTokに学生たちを苦しめる「ブラック校則」をテーマにしたラップを投稿することで、若者たちの共感を呼んだり、
リアルタイムで言語生成できる強みを生かして、リアルイベントにおける人間とのラップセッションを繰り広げたり、様々なアプローチをしています。
質疑応答・オープンディスカッション
たくさんの実験例を伺ったあとの質疑応答は、多くの質問で盛り上がりました。
まとめ
冒頭でも紹介したように、小山田さんはAIを人間との対立構造で考えるのではなく、人間の創造性を拡張する存在と捉えることができると考えます。実際に、AIが生成したリリックは人間が思い付きづらいようなキャッチーなものが多く、なるほど、そういうリリックが成立するのか!と人間にヒントや閃きをもたらしてくれるものが多くあるように思いました。
日々進化するエモテクの世界。引き続きエモテク座談会では、その知見を共有していきたいと思います。
お知らせ
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