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Self liner notes #01 où ma que

レコ発も近いので、レコ発というからにはアルバム曲をやる訳で、ここは予め曲の解説を自ら行う野暮ったいことでもしてみようかな、と。

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やや健全さを欠きがちな向上心と、そこに辿り着かない焦燥感。このふたつは常時まとわりつく自分の確かな構成要素である。その気持ちの抱き方も、表出の仕方も、とにかくうまくない。
曲を作って、歌い手と自分で表現しようと思っていた構想が崩れ、自分で弾き語らざるを得なくなり、いざ歌ってみたら難しくって、でもだからやめようという発想は出てこなかった。
「うまく、なり、たい」なんとなく呟いたつもりがメロディを伴って口から出てきて、そこからなんか好きな和音が上手くピアノで押さえられて、あとは詞が、メロが、和音がポイポイ浮かび上がってきて、1コーラスの骨子は30分くらいでできた。敢えて「和音」と云うのは、未だコードワークがわかっている訳ではなく、ピアノで押さえたごく私的に気持ちのいい和音にコードネームを割り振っているだけだから。

レコーディングでは弾き語りにはしたくなくて、ピアノは極々シンプルに録った。初期の方に録ったから一層ヨレヨレが際立っているな。
アレンジは全てお任せにしたらすごいギターのリフと共に帰ってきた。最初はそのアプローチがよくのみこめなかった。でも聞いていくうちに、このリフもこの曲の友達なんだなって思えてきた。きっと自分の好みと違う彼氏を連れてきた娘の親の気持ちってこんななんじゃないかって。でも話しているうちにその彼氏と親が打ち解けていくような。

タイトルの綴りは響きから宛てただけ。ここは「うまく」はまったと思える。
『私のそれはどこ』みたいな意味合いになります。

だって、そうさ、それってわかっているよ?う
それさ ほんとにちゃんとわかっているの?

矛先は、誰かに向かってというより、自分自身に向けて。

ライヴは
2023/06/10(土)
open 18:30 / start 19:00
emma mizuno LIVE「Amorphous 404」

http://metrotron-records.com/wordpress/10jun2023_emma_rp/

CDはここでも買えます
https://metrotronrcd.official.ec/items/69731648

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