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なんもない

毎日のルーティンが面倒になっている今日この頃、なにか突発的なイベントが起きれば良いのに、と思う。ん?毎日のルーティンにつまらなさを感じているの方が近いか?もしれない。

随分と前に小説「明け方の若者たち」を読んだ。主人公は希望でない部署に就いてしまい、さしてやりたくもない業務を消化するだけの毎日につまらなさを感じていた。ある日、ムック本の誤植を訂正するだかなんだかで、工場で作業することになった。しかしそこで、同じ部署だったか会社の人だったかが機械で指を落としてしまった。平坦な毎日につまらなさを感じていた主人公は、不謹慎にもワクワクしてしまった、とそんなシーンがある。

その作品を読んでいた頃の私は「んえー」くらいにしか感じていなかったが、今ならこの主人公の気持ちが分かる。何かゲリライベントが起きたら良いのになーって思ったりする。誰かの指は落ちなくても良いけど、痛そうだし。

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