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罪悪感の正体

自分が20歳だった頃、職場にいる40歳から50歳くらいの年代の人たちは、皆堂々としていて、はるか彼方を歩いていく自信に満ちあふれた大人に見えました。

ちょうどその世代を通り過ぎようとしている今、14歳の頃からほとんど変わっていない自分に気づくたび、愕然とし、また可笑しくなる時があります。
同じくらいの年齢で、この記事を読んでくださっている皆さんはどうですか?

変わっていないとは言ったものの、いちおうそれでもさすがに多少の変化というものはありました。
その中でも1番大きなこと、それは自分を「会社生活」という手強い器になんとかして馴染ませてきたということです。自分なりに。
最初20歳だった私の目には、学生と社会人との境界線が見えていませんでした。そもそも、そんな境目の存在自体、気づいていませんでした。
それを教えてくれたのが、当時の職場の先輩や上司、また取引先の方たちでした。

どうして、あのとき彼らにもっと丁寧にお礼を伝えることができなかったのか。罪悪感でいっぱいになるときがあります。
今でも自分がやらかした失態やポンコツ、非常識とまではいえない不躾なあれやこれや。思い出すと顔が赤くなってみたり、青くなってみたり、はたまたオシシ仮面(ドラえもんに出てきます)になってみたり、と忙しい私ですが、最後には「本当によくぞ彼らはこんな小生意気な自分に、いろんなことを惜しみなく教えてくださったな」という思いで胸がつまります。いや、ほんとうですよ。ここまででワンセットなんですね。

もしもタイムスリップが出来るなら。
あの頃に戻って、もう一度彼らと会って話がしてみたいなと思うことがあります。

私にとって長く「仕事」というものは、ある意味「他者との関わり合い方を模索すること」でした。
会社に入って、ひとつひとつ業務を覚えて習得し、それを次から次へと日々の流れるレールに乗せていきそれが業務全体へと回って、会社全体を作っていると知るのは、さほど時間はかからないでしょう。
なかなか見えてこないのは、人なのではないでしょうか。
すぐにはわからないこと、世の中にはほんとうにたくさんあります。
今なら私にもわかります。あのときはわからなかった。
なんでもない些細な出来事も、うつむいた顔をなかなか上げることが出来ない失敗も、後になって時間が経ってから、少しだけ意味を持ってくることがあります。そこにはもしかしたら少し罪悪感が混じっているかもしれません。それが変化なのかもしれません。
この記事を書き終えたら、GWのためにとっておいた「ねるねるねるね」を食べます。大人になっても罪悪感なしに食べる「ねるねるねるね」は格別であります。

ここまで読んでくださったあなたに、心からの感謝を捧げます。
ありがとうございました。
「仕事のコツ」への投稿は多分この記事が最後になると思います。
それでは、また別の記事で。
良い5月を。






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