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私の履歴書⑦

 こんにちは、エマです😊
 資格試験に合格し、経済的自立が確保された私は、動き出しました。

 旦那の様子はもはや異常。私はもう手がつけられないと思い、最後の手段として、旦那の母親に連絡をしました。
 旦那の母親は、私に謝罪し、しばらく旦那を引き取ってくれました。

 しばらく実家の方に旦那は寝泊まりし、その間に色々諭されたのでしょうか。
 まぁ、離婚は反対されなかったでしょうが、離婚するにしても慰謝料は払わなければいけないし、財産は折半なのが普通という、ごくごく普通の話はされたと思います。

 数日後、戻ってきた旦那は、やっと少し落ち着きを取り戻していて、意外な言葉を口にしました。

 私とまたやり直したいと。相手とは今度こそ別れると。今回は旦那の母親も証人としてついてきました。

 正直、私はがっかりしました。こんな男いらない、相手の女性が引き取ってくれたらよかったのに・・・と。

 結局、相手の女性にも振られたようでした。
 それで未練もなくなったのか、なんなのか。とりあえず、一つ安心したのは、相手との子供ができたりとか、そういうことはなかったみたいで。そうなってしまうと、子供がさらに迷惑をこうむりますからね。

 子供には、この件のゴタゴタは一切察知させないように一番に気を使っていました。旦那の悪口なども決して子供には言いませんでした。
 気が優しい子なので、どんなに旦那が悪いとしても、家族を憎むということがきっとストレスになってしまう。
 また、子供も父親と仲が悪いわけではなかったため、できることなら父親もいたほうがいいのだろうとは思いました。

 旦那の言葉に私は結論を出しませんでした。自分が、大きな判断をするのに適さない精神状態だ、と自覚していたからです。
 それに、私は元々自分の親と不仲だったこともあり、子供を連れて帰る場所もなく、お金もなく、行くところもありません。

 そこで、これから先の旦那の態度を見せてもらいながら、しばらく考えたい、と伝えました。

 それから、旦那は人が変わったように私を大切にしようと心掛けているように見えました。しかしまだDV気質は抜けず、やたらヤりたがるのは続いていて、そこに対する攻防は数か月続きました。

 やがて数か月たって、私の中でやっと少しずつ気力が戻ってきて、これまで見逃していた、旦那の問題行動を指摘し、時には許すようになっていきました。
 自分を見つめなおし、何が許せないか、何を受け入れるのか、一つ一つ自分の気持ちを確認して。

 そして、もっとも大きな問題、離婚するかしないか、と向き合いました。

 どん底から数か月たち、改めて考えた時に、たしかに旦那のやったことは最低最悪。またやらないとも限らない。

 しかし、結婚してから・・・いや、もしかしたら子供の頃からずっと、私の心は死んでいたかもしれない、と思ったのです。

 だから、私も1から生きなおしたい、安らげる家庭を作りたい。
 何か食べたいとか何か欲しいとかそんな目先のことではなく(これらの感情は、結婚した後に生まれた思考ですが)、生きる、ということを初めてきちんと考えられたように思います。

 私と向き合い、大切にしようと努力する様子と、相変わらずの好き好き攻撃を続ける姿(鋼の心臓かと・・・)をみて、そうであれば二人で一からやり直してもいいかもしれない、と考えたのです。

 きちんと自分を見つめて、きちんと向き合って。

 そうしたら、もしかしたらこれまでとは違う結婚生活が送れる気がしました。

 離婚はいつでもできる。
 今度旦那がやった時はほんとに離婚する。
 それでいい、と。

 結婚してここまで、約20年が経っていました。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました😊

 ここからは最近の様子を綴ります。あと少し、お付き合いいただければ幸いです。

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