最近は季節の変わり目のせいか、なんとなく気が滅入っている日々を過ごしているような気がする。今現在も、苛立ちというかなんというか、なんとも形容し難い気持ちで文章を打っている。 定期的にやってくるが、こう言う場合どうすればいいのか未だに分からない。でもこう言う時は何かちょっとしたきっかけで立ち直れる時がある。それまで待つしかないのか。なんだかこうやって暗い閉鎖的な空間でひたすら画面に文字を打ち込む自分の姿を客観的に見るとどうしても悲観的なことしか思い浮かばなくなってくる。ため
僕は今映画館にいる。座席は、中央よりやや後めの、所謂「神席」だ。早めに来すぎたせいか、まだ自分しか座席に座ってないようだった。 しかしなんの映画のチケットを購入したのか、そもそもどういった経緯でここにいるのかが全く思い出せないのだ。真剣に思い出そうとしても、電波が阻害されるように、何かに邪魔されて全く思い出せないのである。 そうやって狼狽えていると、隣に全身黒いスーツを着た高校生くらいの青年が座ってきた。座ってくるや否や、 「この映画、面白くなるといいですね。」 と急に