マガジンのカバー画像

スキマオシゴト論

6
一言で説明できないわたしのオシゴトについて綴っています。 あえて言うなら「キャラクターのSNSの中の人のひとり。キャラクターの頭と心とお口担当。」
運営しているクリエイター

記事一覧

翻訳に必須!『世界観づくり』をまるっとお伝えする講座

突然ですが、サンエイ韓国語翻訳スクールのshoukoさんと一緒に講座を開催します! その名も『~エンタメ翻訳をもっと楽しく!!~ 世界観づくり講座』! 開催日時は 2024年3月16日(土)10:30~ 申込〆切が 2024年1月24日(水)20:00  …〆が割と迫っていますので、現時点でピンときた方は今すぐ↑のインスタグラムからお申込みへGOしてくださいませ^^ 韓国語?翻訳??世界観???急にどうした!?という方のために、これからゆっくり紐解いていきます。 エン

Vol.4 頭のなかで繰り広げられるQ&A

選ばれた原案をもとに「依頼書」を作っていく。 どこへの依頼かといえば、イラストを描く方々への依頼だ。 正確にバトンを渡すために 依頼書に書き込むのは、原案の文章による説明+ラフだ。 ラフといってもわたしは絵が壊滅的にへたっぴなので、よほどのことがない限りは、画像などのサンプルを集めてイメージを伝えることにしている。 イメージを共有するために詳細にまで検討し、決めて、それを説明できるサンプルを集めていく。 ・背景(場所)は? ・トーン(雰囲気)は? ・誰を登場させる?

Vol.5 世界観を守りながら育てる

約8年、ゆるやかに形を変えてながら続いてきたスキマのお仕事。 改めて振り返ってみるとアイディアを練る際に、変わらずに大切にしていることが3つある。 みんなでつくる ひとつめは製作面でのポイント。 すべてを決めきらず、余白を残すこと。 浮かんだアイディアを案にして、そのイメージが伝わるようある程度詳しく、細かく依頼書に落とし込むけれど、あくまで依頼であって指示ではない。 「こういうのはどうですか?」というお伺いだ。 イラストの構図や要素の足し引き等々は、イラストを描く

Vol.3 アイディアを「案」に落とし込む

数多くの工程の中にあるスキマに芽生えたお仕事。 SNSの中の人のひとり、キャラクターの頭と心とお口はこんな感じで具現化されていきます。 ≒ネタ帳なアイディアメモ アイディアやヒントは日常に転がっていて、それをアンテナがキャッチし、わたしの中にいるキャラクターがその場面を見せてくれる。 そうしたらものすごい勢いでスマホを開き、アイディアメモに書き込む。 ・いつ出すのがいいか ・何とかけ合わせるのか ・浮かんだイメージの概要 ・仮のコピー これはもう仕事というよりクセ

Vol.2 どん底で出会ったお仕事

今の仕事を始めたのは友人からの依頼がきっかけでした。 最初に話をもらったのは週末に2人で飲んでいた時だったと思う。 ちゃんとしたお仕事もあるんだよ 当時のわたしはライターのお仕事をしていて、今ではよく聞くようになった「エシカル」なモノ・コトを紹介する記事を書いていました。 それと並行して企業のお仕事もいただくようになったのだけれど、強烈な人に会う確率が異常に高かった。 両親を立て続けに亡くして確実にすり減っていた時期でもあり、なんというかそういう強い感じの人を引き寄せ

Vol.1 仕事はスキマに落ちている

これから書くのはスキマ時間を使ってするお仕事ではなく、わたしがメインでしている仕事のお話。 その部分「だけ」が仕事になるなんて。 小さなスキマの、名前のつかないお仕事。 キャラクターの、中の人のうちの、ひとり わたしの仕事は説明が難しい。 一言で言い表すこともできなければ、肩書きも見つからない。 簡単に言うと、いわゆる「中の人」… んー「中の人のひとり」? 企業系のキャラクターが登場するSNSにアップするイラストのアイディアとコピーのみを担当している。 の、だけれ