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思い出のバルセロナ

突然兄からLINEが飛んできた。
7つ年上の兄とは普通に仲は良い方だとは思っているが、たまに…というか滅多に連絡を取り合うような仲ではない。

(なんだなんだ?怖い連絡でなければ良いのだが…)

「ちょいと教えて
以前スペインに行ったよね?
それってツアーで行ったの?
友達に連れて言ってもらったんだっけ??」

(なんだ急に??)と思いつつ、フツーに当時のことを答えたり、いろいろ聞かれたことについてアドバイスしたりしていた。

当時擦り切れるまで見た観光ガイドブックを引っ張り出してペラペラめくっていたらその時あったいろんなことを思い出した。

私は確か20代前半だった。
年上の友人達と「スペイン旅行に行こう」ということになった。
当時私はフリーターでプラプラしていたこともあり、みんなよりも先に行って、みんなより後に帰ることになった。(ゴールデンウィークだったのだ)

いろんなことが初体験だった。
1人で海外に行くのも(まぁ現地集合ではあるけど)
長い長いフライトも、トランジットも
いろんなものが新鮮で、いろんなものが刺激的だった。

降り立ったバルセロナの空気や景色が今思い出すと全部美化されていう気がする。キラキラしていて街全体がパキッとした色彩が鮮やかだった。

今思い返しても良くもまぁそんなことできたなぁと思う。
今もしも「同じことしろ」と言われても全然できる気がしないし、できることなら違う方法がいいと尻込みしてしまう。

兄へスペインのあれこれを説明している間、
なんだかそんな事を思い出して
うっすらとあの時の街の雰囲気とか匂いとか感じた感覚みたいなものが一瞬蘇って懐かしくなった。

「ってか行く予定ないの?連れてってよ笑」

そういう兄の言葉を1/3くらい本気にして、脳内で無謀にも計画を立て始めている私がいたことは、まだここだけの内緒にしておこう。

前回のスペイン旅行も縁と、思いつきと、意地と勢いだった。
もしかしたら今回もその4つが揃う日も近いのかもしれない。

#わたしの旅行記


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