240608雑談
木曜日と金曜日は疲れているのでなるべくストレスのかからない固定の店を選んでいる。
①WiFiがある
②コスパもよく味も良く提供が早い
③店の雰囲気がいい
④接客がよい
この全ての条件を満たしている店は私の中で優良店認定している。
今週は店員さんによく一言もらう週だった。
木曜日の定食屋のねーちゃんは帰り際に「いつもありがとうございます!午後もお仕事がんばってください♡」と言ってくれた。
いつもかわいく明るく接客してくれて「よーしおねーさん午後もお仕事がんばっちゃうぞー」と思ったががんばりすぎた結果午後に最悪ミスをやらかしてしまい死にそうなメンタルになった。
私の仕事のミスはどうでもいいのだが、定食屋のねーちゃんが天使すぎるので木曜は定食屋のねーちゃんが天使だったことだけが心の今週よかったことリストに刻まれる。
金曜日のカフェのねーちゃんは「今日もお洋服オシャレですね!」と言ってくれた。いっつも洋服めっちゃ褒めてくれる。仕事で凹んでいたが洋服を褒められたことでメンタルを持ち直した。天使だ。
このように、飲食店には天使がいる。
私だって社会の仕組みを知りつつある人間なのでこれが営業トークであるということも勿論承知のうえなのだが、愛想は悪いよりもよいほうがいいし、定型文より常連として扱われたほうがうれしいし飲食店の人には必ずごちそうさまですと言うようにしている。
積読していたポール・オースターの「孤独の発明」を読み終わった。
ポール・オースターの本は所謂ニューヨーク三部作と言われるうちの2冊、「ガラスの街」と「幽霊たち」しか読んだことがなかった。
なぜ読んだのかいつ読んだのか全く覚えていないのだが、タイトルがよかった。
今回読んだ「孤独の発明」もタイトルがいい。
ポール・オースターの翻訳をしている柴田元幸氏の言葉の選び方がいいからだと思う。海外文学は翻訳の相性で読みやすさが段違いに変わる。柴田氏の翻訳はこれが違う言語で書かれたものだとは思えないほどすっと入ってくる。
孤独の発明がどんな話なのか全く知らずに読み始めたのだが、ポール・オースター自身のことについて書かれている体裁だった。
2部構成で、前半がポール・オースターの父親と、その家族について、後半が大量の引用から成る「書く」という行為について。
そして、それらに一貫して「孤独」について様々な角度からの描写が試みられている。
具体的になんだとは言い難いのだが、とにかく読んでいて「何故この感覚をこの人はわかるのだろう」と何度も思わされた。
本を読むとき、音楽を聴くとき、たまにこうした感覚になるときがあり、それは違う国であったり性別が違ったり時代が違ったりする人が作ったものだったりする。
わからないものを言葉にすること、それを別の言葉に翻訳すること、他者の作ったものの中に自分を見ること、もちろんそれは1mmのズレもなく届くわけではないが、他者の表現のなかに何らかの意味を見出すことにある種の救いは確かにあるのだ。