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10.ひめ神カード講座ベーシック ~いちきしまひめ~

ひめ神カードは、ぜんぶで12枚。

日本の女性が生まれたときに持っている10の特性(ひめの種)と、その魅力を身に着け、使っていくための2つのポイントだ。
12は、12時間、12月、12支(干支)など、時間を象徴している。
かわいいカードの絵柄を画像で見たとき、

(教えていただきたい!)

と、すぐに思った。

講座を受講して、その世界観に驚いた。

ひめ神カードに秘められた、さまざまな〈むすび〉。

1~10の番号は、ひめ神が日本神話に登場する順番だ。
1番のイザナギノミコトは、夫のイザナキノミコトと力を合わせて、日本を産み、次々に神様たちを産んだ。
10番のタマヨリヒメは、神武天皇を産み、日本の歴史につながっている。

山下弘司先生がひもとく、ひめ神の成長物語は、女性が、「おとめ」から「ひめ」へと成長する過程での必要なことを、現代に生きる私たちに伝えてくれる。

愛の権化ともいえる、ひめ神の生き方から、自分の中にある種を育てていく。

そのためのメソッドが、ひめ神についての講座だ。

1から10までのカードを並べると、生まれる前からの記憶を俯瞰することができる。

〈卵子と精子が出逢う〉
〈受精卵となり、子宮に着床し、祈りの中で育まれる〉
〈裸で泣き声をあげて誕生する〉
〈へその緒が切られる〉
〈無邪気に笑う〉
〈乳を与えられる〉
〈甘える〉
〈会話ができるようになる〉
〈かわいい盛りとなる〉……

といった成長の過程と、ひめ神カードは、リンクしている。
ひめ神講座で受け取るメッセージは、毎回、壮大なセラピーだった。

だが、12枚という少ない枚数で、カードとして使うことができるのだろうか? という疑問があった。

タロットカードは78枚。
オラクルカードは、40枚~60枚ほど。
ひめ神カードは、たった12枚で、必要なメッセージをフォローできるものだろうか?

それは、実践してみなければわからない。

〈毎日、カードを引いてみましょう〉

という宿題も出ているので、さっそく引いた。

イチキシマヒメ。

アマテラスとスサノオの誓約の場面で、スサノオの剣から生まれてくる三女神の一柱だ。
父スサノオの後を継いで、海、航海の守り神となる。
弁財天とも呼ばれ、音楽や芸能ともつながりが深い。

山下弘司先生の、ひめ神講座は、知識ではなく、現代の女性が「ひめ」として生きるための智慧を、12柱のひめ神の特性から受け取り、生活に活かしていくものだ。

イチキシマヒメは、〈言葉のひめ神〉とされている。

(なぜ、言葉なのだろう?)

それは、イチキシマヒメが、剣から誕生したことに起因するものだった。
剣は、つるを切るもの。つながりを切るもの。

〈言葉は、ものごとを切り取ることができる〉

と、先生はおっしゃっていた。

言葉によって、連綿とつづき、流れていってしまう事象や、漠然としたものを、すくいあげ、形を与え、固定する。

言葉をしたためること、言葉を伝えること、言葉を記憶することで、一瞬を、永遠にすることができる。

たしかに、心の中に浮かぶものを、言葉にすることは、パソコンのスニッピングツールで、画面を切り取ることに似ているかもしれない。

感情のどこを切り取って、言葉にするのか。
それは、そのまま、人の心に切りこんでいく剣にもなることを、深く認識した。

〈切る〉ことは、〈決断〉することでもある。
決めたこと以外の全てを、手放すこと。

三女伸であることから、〈三〉という数字に関わること。
たとえば、名前のことだま🄬では、「ひふみの道」という法則がある。

〈1 ひ ひらく〉
〈2 ふ ふやす〉
〈3 み みたす〉
〈4 よ よろこび〉
〈5 い いきがい〉
……

1から10までの道が続いている。
3は〈満たす〉ことだ。

イチキシマヒメのカードからのメッセージは、なんだろう?

言葉に関すること?
決めること?
芸能に関すること?
海や航海に関すること?
継承に関わること?
〈三〉に関すること?

(さて、私が今、いちばん感じることは?)

〈決めること!〉

昨日、イワナガヒメのカードから

「一方的に決めつけない」
「自分勝手な解釈をしない」
「確認する。相談する」

この三つのことができていないと気がついた。
それから、自分の中にある三柱的な部分の統合についても。

「自分の中のサクヤコノハナヒメ的な部分(見えるもの 華やかなもの)」
「自分の中のイワナガヒメ的な部分(見えないもの 地味で目立たないもの)」
「自分の中のニニギノミコト的な部分(評価)」

昨日、できていないと気がついた三つのことに注意することを、決める。
三柱の神たちの、神話のエピソードから学んだことを、心に留め、実践すると、決める。

〈三〉という数字にシンクロしていたので驚いた。

言葉の使い方も大切だと感じる。
自分の心を切り刻むような言葉は、使わないようにすると、決める。

それから、ひめ神カードに秘められた、たくさんのエピソードから、必要なメッセージとして、切り取る部分を決める。

このことも、カードリーダーとして、とても大事なことだとわかった。

ありがとう。イチキシマヒメさま。

***

イチキシマヒメといえば、弁財天。
天河大辨財天のお田植神事のご奉仕でいただいた御神饌があることを思い出し、いただくことにした。

お蕎麦のパッケージの中央に描かれている天河大辨財天の五十鈴は、少し鳴らすのが難しい鈴だ。
ここにも、「三」が現れていることに気がつき、ウェブページを調べてみた。
説明を読むと、今、受講している神話の世界にも、関わりが深いことがわかったので、次に転載する。

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五十鈴(いすず)は、天河大辨財天に古来より伝わる独自の神器で、天照大御神が天岩屋戸にこもられたとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)をもって、岩屋戸の前にて舞を舞われ、神の御神力と御稜威をこい願われたことによって、岩屋戸が開かれ、天地とともに明るく照りかがやいたという伝承に登場する、天宇受売命が使用した神代鈴と同様のものであると伝えられています。

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 この五十鈴の特徴的な三つの球形の鈴は、それぞれ、
  ●「いくむすび」
  ●「たるむすび」
  ●「たまめむすび」
という魂の進化にとって重要な三つの魂の状態(みむすびの精神)をあらわしています。

 この五十鈴の清流のような妙なる音の響きによって、心身は深く清められ、魂が調和し本来あるべき状態に戻り、新たな活力が湧いてきます。

 特に芸術・芸能の世界で精進される方々(俳優、舞踊、歌手、ラジオ、テレビタレントなど)が、天宇受売命の故事にあやかり、これを奉載され、この三魂(みむすび)の調和統一に意を用いられ、芸能技芸練達の器教とされております。
(天河大辨財天HPより)

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〈三魂の調和統一〉

イチキシマヒメのカードの「三」には、この三魂の調和統一も秘められていることを、伝えてくれた気がした。
私がこの域に達するのは、まだ先のような気がするけれど、心に留めておきたい。

カードは、魂のガイドだから、必要なことを全力で伝えてくれる。

コロナの影響で、遠出は、ままならない現状が続いているけれど、12のひめ神がお祀りされている神社に、少しずつ、ご挨拶に伺おう。

ちなみに、ひめカードは、お守りをいただけるように、山下弘司先生が、石川県の白山ひめ神社に参拝されて作成されたものだ。

ご神託が宿るカード。大切にしたい。

浜田えみな(初出 FB 2020.8.30)


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