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416.池田優子さん メディスンホイールドラムヒーリング ~日々がご神事、食は直会~

潜在意識の領域では、時間も、距離も、物質的な限界も、何もない。
広大な世界は一つで、瞬時につながりあえる。
そして、それぞれの顕在意識にアクセスし、肉体を動かすことなんて、たやすいのだと思う。

最近、そんな現象が増えてきた。
イメージしたことが具現化する速度が増している。

逢いたい、と願った人に逢え、聴きたい、と願った音を聴き、触れたいと願ったものに触れ、吹きたいと願ったものを吹き、奏でたいと願ったものを奏で、話したい、と願った人と話し、奄美のごはんをいただく!

(本文より)

******

逢いたい、と思った人に逢ってきました。
聴きたい、と思った音を聴いてきました。
触れてきました。吹いてきました。叩いてきました。話をしました。食べてきました!

ちっぽけな顕在意識が、三次元の世界のあれこれを駆使して、やろうとすることなんて、本当にちっぽけだとわかる。
潜在意識の領域では、距離も時間も次元も超えて、手をつなぎあい、奏であい、駆け巡るのに。

昨年の11月。
魂がふるえるようなYou Tubeの映像と音源に出逢い、何度もリピートして聴き惚れ、友人に「推し動画」として紹介しまくり、でも、三次元でできることは、そこに記された「名前」を検索して、調べることだけ。
見つかったのは、過去に掲載された記事や、活動の記録、同姓同名の別人の情報で、今、どこでどんな活動をされているのかは、まったくわからず。
折に触れて聴くことくらい。三次元でできることって、せいぜいそんなこと。

そんな中、まったく思いもかけないことが起こる。
昨年の4月から毎月参加している、伊藤智子さん主宰の「神話でアルケミー」というオンライン講座のギャラリービューに、「そのかた」がいる! 話されている!  

***

どうしようもない吸引力で魅かれたのは、「ネイティブアメリカンフルート&インディアンドラムの祈り」と題された、映像作品だ。
奄美の大自然の中で、フルートとドラムを演奏されているのは、池田優子さんというかただった。

作品に添えられたキャプションは次のとおり。

「☆自己紹介☆ 奄美2世の池田優子です。父は徳之島出身、母は奄美大島です。島の大自然の息吹きと共に、太鼓とフルートを奏で続けています。
☆テーマ「奄美」について☆ 島の神々、精霊への祈り、奄美の美しさを表現しました」

何度も作品をリピート再生したのは、〈島の神々、精霊への祈り〉に魅きこまれたのだと思う。
そして、季節の節目に「奄美」が近づいてくる。

昨年の冬至には、奄美にお住まいのヤスミンさんの『神話を体験するイナンナの冥界くだり』というダンスワークショップに参加。
今年の春分には、奄美大島で伝統的に作られてきた「ミキ」つくりのワークショップに参加。

何より、2009年からずっと学び続け、私がライフワークとして、仲間とともに研鑽を続けている「名前のことだま®」の創始者 山下弘司先生のお母さまは奄美大島出身だ。

「奄美」という響きは、「池田優子」さんの名前とともに、私に大切なものを伝えてくれるサインとなり、いまも続いている。

だから、6月25日の「神話でアルケミー」のオンライン講座で、発言しているかたの口から「奄美」という単語が出たとき、思わず注目した。
すると、講師の智子さんが、「今朝、優子さんが奄美大島でドラム叩いている映像が出てきたよ、」というようなことをおっしゃって、

(え? ユウコ? 奄美大島? え? え? えーーーーーーっ!?)

と、パズルがはまり、PCのギャラリービューの右上で話されている人をピン付けして、拡大表示すると、スピーカービューの囲みの左下に、確かに「池田優子」と書かれているのが目に入り、おもざしも、奄美大島の森や浜辺でフルートやドラムを奏でていた、その人だとわかる。

(池田優子さんが、いる!)

信じられないことが起こっている。
そして、ギャラリービューにいるだけでなく、千葉に住んでいた優子さんは、今は神戸に住んでいるという。

(神戸なんて、すぐ近くやん!!)

こんなとき、いつも思い出す言葉がある。

「欲しいだけでは手に入らない。でも、必要ならば手に入る」

死と死ぬことについてに関する書『死ぬ瞬間』で、「死の受容のプロセス」と呼ばれている「キューブラー=ロスモデル」を提唱した米国の精神科医 エリザベス・キューブラー・ロスの講演録の言葉だ。

最近は、そのことに加えて、潜在意識の世界を想う。
潜在意識の領域では、時間も、距離も、物質的な限界も、何もない。
広大な世界は一つで、瞬時につながりあえる。
そして、それぞれの顕在意識にアクセスし、肉体を動かすことなんて、たやすいのだと思う。

最近、そんな現象が増えてきた。
イメージしたことが具現化する速度が増している。

逢いたい、と願った人に逢え、聴きたい、と願った音を聴き、触れたいと願ったものに触れ、吹きたいと願ったものを吹き、奏でたいと願ったものを奏で、話したい、と願った人と話し、奄美のごはんをいただく!

*****

講座が終わってから、優子さんのフェイスブックのアカウントを見つけ(漢字じゃなくて、ローマ字だった)、勇気を出して、メッセージを送ったところ、とてもあたたかいお返事をくださり、関西でも演奏会ができたらと書かれていた。

ぜひ、聴かせていただいと思い、その時はご案内してほしいとお願いした。
さらに、お話を続けていると、サウンドヒーリングセッションをされていることがわかり、以前から音によるヒーリングを受けたいと思っていたので、お願いすることに!

(すごーい)

日程も、すぐに決まる。それが、7月2日のこと。
午前中、zoomの講座を受け、それが終わってから向かうため、到着は13:30ごろの予定。
お昼の時間帯からはずれて、ちょうどいいと思っていたら、

「おひるごはん、用意しておきますね。食べられないものはありますか?」

という返信をいただき、びっくりする。

実は、優子さんのフェイスブックの投稿を見ていると、お料理がお好きなこと、お上手なことが伝わってきたし、どれもがおいしそうで、食べてみたいと感じていた。
その誘惑に抗えず、お言葉に甘えて、ごちそうになることに。

そして、迎えた当日。
数日前からの雨の予報は大きく外れ、当日は雨上がりの快晴。風が心地よい。

優子さんのお住まいには、三ノ宮から地下鉄に乗り、そこからさらにバスに乗る。
到着した初めての土地で、バス停まで迎えに来てくださった優子さんと初めましてのご挨拶。

(おなかすきまくり!)

優子さんのお部屋はとっても見晴らしのいい5階で、空が広くて、山が見えて、風が吹き抜ける。
リノベーションされたお部屋は、壁が真っ白で、作り付けの棚には、たくさんの貝殻や、クリスタルや、アクセサリーや、小物や、アクセサリーが並んでいて、船の中みたいな、海の中みたいな、間仕切りのない、不思議な空間だ。

用意してくださった座布団にすわって、きょろきょろしていると、まずは、お取り寄せされている奄美の伝統飲料 ミキを出してくださり、奄美感、たっぷり。

この日のお心づくしのお料理は、

🌺カレイの南蛮漬け 徳之島きび酢仕立て
🌺干し椎茸と昆布の卵の吸い物 笠利の真塩仕立て
🌺ピーナッツ豆腐 木更津産オオマサリ使用
🌺鶏と冬瓜た厚揚げの煮物
🌺奄美ドラゴンフルーツとミキと桃のアイスクリーム
(優子さんのフェイスブックの投稿から転載)

彩の美しさ。切り口のていねいさ。艶。照り。
美しく繊細で、アンティークな感じの器に、心をこめて盛り付けられた品々が、一品ずつ、テーブルに置かれていく。


目を奪われながら、日々の生活は、ご神事だという想いを新たにする。
特に料理。
食べ物をいただくことは、土地のエネルギーをいただくこと。
その土地に根差し、その土地の光を浴び、雨に打たれ、風に吹かれ、大地からの恵みと天からの恵みを必要な分だけ受け取り、循環してきたいのちを調理し、盛り付け、神様に捧げ、おさがりを手をあわせていただく。
直会。
だから、内側から元気があふれてくる。

一緒に食事をする、というのは、心通う時間であること。
大切なものを共有しあえること。

ちなみに、いちばん、最初に箸をのばしたのは、冬瓜だ。
出汁と旨味をふんだんに吸って、やわらかくとろけるやさしい味わい。
煮物は、どれも、素材の味が感じられ、一品ずつ、大切に味わう。

お汁がおいしくて、おかわりがあるという言葉に、2杯目をいただく。
出汁の味わい。塩にふくまれるミネラルのバランス。食材とのハーモニーが絶妙で、舌の上で、ほどけていく旨味を感じられる歓び!

(このお汁で、そば米雑炊を食べたら、おいしいだろう)

そば米雑炊は、私が子供のころから、母が作ってくれて、よく食卓に並んだ。
妊娠出産で実家にいたときも、よく作ってくれた。毎日食べても飽きない。私も見様見真似で作っていたが、祖母が亡くなり、母が亡くなり、田舎からの小包も途絶え、最近は作っていない。

優子さんが作ってくれた、出汁の出た、うまみたっぷりのお吸い物を飲んだら、急に、口の中が、プチプチとしたそば米の食感を思い出して、たまらなくなった。
ご先祖さまが食べ続けていたものは、DNAが記憶していて、何より細胞が歓ぶと、ずっと思っている。
祖父母から送られてくる、両親の郷里である徳島の産物は、どんなものより両親に元気を与え、孫である私の身体にも、その種を蒔き、守りを受けとるスイッチを入れてくれたと感じている。

優子さんのお心づくしの料理に目と舌を奪われながら、そのソウルフードのことを想い、優子さんに食べてもらいたい思い(作ってもらいたい思いかも)が湧いてきて、そのことを話す。

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/44_1_tokushima.html

一品一品食レポを続けたいが、それは日記帖に書いておくとして、食べながら、たくさんお話を伺った。
いちばん、感銘を受けた話、優子さんと、優子さんがされていることへの信頼が極まったお話は、最後に綴る。

いよいよ、サウンドヒーリング。
「メディスンホイールドラムヒーリング」というものだそうだ。
3月に千葉の木更津から転居され、この地でセッションするのは、初めてとのこと。

私が何を学んでいるのかを尋ねてくださったので、名前のことだま®のことをお話した。
やまとことばで、「え」は、発展・繁殖を意味する。「み」は水。「な」は成る・鳴る。
枝が伸び、葉が茂り、花が咲き、実が成る兆し。共鳴。
「えみな」が、アイヌ語で、「あなたの微笑み・あなたが笑う」という意味だということも。

そうしたら、優子さんのお手もとにある、太陽の光を浴びて笑っている女の子の版画を持ってきてくださった。余白に「ミナ ミナ 〇△※□◇」(ミナ ミナの次に書かれていた言葉が思い出せず。太陽みたいに笑う女の子、みたいなアイヌ語だったような)と、タイトルが書かれていた。

(ミナ ミナ!)

名前を呼ぶと、そのことだまが口にした人に還る。
優子さんのやりたいことが、枝葉を伸ばし、花を咲かせ、たくさんの実をつけ、この地に鳴り響く。
そんな力だ。

****

セッションにあたって、優子さんはお召し物を着替えていらして、とても素敵で目を見張る。
シャーマニックな感じ。

どちらのお部屋でやるのがいいか尋ねてくれたので、実際に横になってみて、しっくりくるほうを選ぶ。

ふわふわのマットレスと、おろしたてのシーツの上に身体を横たえる。
好きな精油を選ばせてくださり、フランキンセンスをチョイス。
ポマンダーでオーラを整え、セージを焚いてくださる。

メディスンホイール・ヒーリングは「ドラムジャーニー」という、ネイティブアメリカンに古代から伝わる手法で行われるとのこと。

横になって目を閉じたら、速攻で寝てしまう私には、顕在意識の記憶はなく、ドラムの音も全く覚えていない。
だけど、潜在意識の領域で、音を浴び、音をくぐり、音に満ち、音にひたり、音をむすび、音をひらき、いろんなものから解き放たれ、泳ぎ回ったことと感じる。

なぜなら、セッションが終わったあと、ふれたいと思ったドラムやフルートにふれ、鳴らしたり、吹いたり、そんなことができたから。

いつもだったら、しりごみして、さわれない。
やったこともないし、へたくそなのに、恥ずかしくて音なんて出せない。

でも、吹いた。
鳴らした。
何度も観た、奄美大島の大自然の中で、優子さんが奏でていたドラムとフルートを。

それは、大人の私にとっては、びっくりするほどのチャレンジだ。
そして、なんの制限もない、素の魂。

***

最後に。
優子さんから伺った、たくさんのお話の中から、最も感銘を受けたことを書く。

それは、優子さんが出逢ったドラムのお師匠様(ネイティブアメリカンの血を引くかたとのこと)に弟子入りされた時のことだ。

詳しくは伺っていなくて、片鱗だけなのだけど、ドラムを鳴らすまでの修養期間が長く、お師匠について、各地を一緒に歩いたり…… というようなことを話してくださった。
それかけらのような一言を聴いただけで、優子さんのお師匠様と、優子さんが学ばれたものの尊さが感じられた。

(いっしょに歩く)

優子さんがご自身のドラムを受け取るまでに、お師匠さまから受け取ったというお言葉とともに。

技術ではなく、魂の奏でだということ。
古代の叡智とつながるためには、魂を磨き、たかめることが大事だということ。
祈りだということ。

そのような学びを積まれたかたとご縁をいただけるミラクル。
6月30日の大祓を超え、7月の扉が開き、激しい雨で一掃された翌朝。
初めての土地にやってきて、奄美の土地の恵みをいただき、ネイティブアメリカンに古代から伝わるメディスンホイール・ヒーリングをしていただけるミラクル。

受けとったこのからだで、還していくもののことを想う。
魂を磨きつづけていくことも。

何度でも訪れたい。
何度でも包まれたい。

優子さん ありがとうございます。

浜田えみな

奄美大島、加計呂麻島で撮影された作品『ネイティブアメリカンフルート&インディアンドラムの祈り』
映像作家の福士吾郎さんの撮影だそうです。
撮影されたときのエピソードも聴かせていただき、幸せいっぱい。

優子さんに食べていただきたいそば米雑炊


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