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11.ひめカード講座ベーシック ~クシナダヒメ~

くしなだひめの胸キュンポイントは、〈両親からの愛〉〈愛しい人のそばにいられる気持ち〉〈妻への愛〉

一枚引きをしているのは、ひめの種が発芽するための土壌づくりだ。

(毎日、引いたひめたちの、愛された記憶、存在だけで愛を与えた記憶を、感じればいいのでは?)

ひめになるために必要な法則は、〈おとめを体験すること〉だと、山下先生は伝えてくださった。
ひめたちの感じてきた愛を、自分の中に、追体験すること。

グラウンディングは、とても気持ちがいい。
その気持ちよさは自分の本質だという。

だとしたら、自分の中にある、愛された記憶、存在だけで愛を与えた記憶に、グラウンディングすることが、できないだろうか。

きっと、すごく、気持ちがいいはず。
きっと、すごく、満たされるはず。
きっと、すごく、なつかしいはず。

カードが教えてくれるのは、

〈今、包まれたい、愛された記憶〉

***

〈ひめカード講座ベーシック ~クシナダヒメ~〉

クシナダヒメは、12ひめ神の、6番目のひめ神だ。

1番~5番までのひめ神が表しているのは、一人の女性の中にある基本的な魅力のうち、自分の中から引き出していくもの。

6番目と7番目のひめ神は、相手の中から魅力を引き出していくために、どのように対処すればよいかを伝えてくれる。

クシナダヒメという名前に記憶がなくても、「やまたのおろち」の話を知っている人は多いと思う。

乱暴が過ぎて、姉のアマテラスオオミカミから高天原を追放されたスサノオノミコトが、出雲の国に降りてきたとき、川上から箸が流れてきたのを見て、人がいると思って、川を上っていくと、おじいさんとおばあさんが娘を中に置いて泣いている。

おじいさんとおばあさんは、八人の娘がいたのだが、ヤマタノオロチが来て、毎年食べられてしまい、とうとう、ひとり残った娘も、もうすぐ食べられてしまうという。

それを知ったスサノオノミコトは、泣いている美しいヒメを救いたいと思い、おじいさんとおばあさんにヒメとの結婚を申し出て、ゆるしを得ると、ヒメを櫛の姿に変えて自分の髪にさし、工夫をこらして、ヒメとともに、おそろしいヤマタノオロチを退治してしまう。

そして、ヒメのために宮を作り、その美しい光景を見て、和歌を詠む。
これが、わが国最初の三十一文字の和歌と言われるものだ。

スサノオノミコトといえば、かつて、アマテラスが落胆し、岩戸の中に引きこもってしまうほどの乱暴者で、高天原を追放されてしまうほどだった。
それが、愛しい妻と暮らす宮が、美しい情景の中に浮かび上がる様子を、幸せの絶頂の中で、ただ、ただ、愛しい妻を守り抜く決意を歌に詠んでいる。

スサノオノミコトから、その雅な心を引き出したのが、クシナダヒメの力。
クシナダヒメのそのチカラとは?

……ということを、講座で教えていただいたのだが、浜田の胸キュンポイントは3点。

まずは、おじいさんとおばあさんの名前。

おじいさんが、アシナヅチ。おばあさんが、テナヅチ。
これは、〈足を撫でるように、手を撫でるようにして、大事に育てた〉という意味を持つことから、倭撫子(やまとなでしこ)の語源となっているとのこと。

その名前を聴いたとたん、

〈撫でるように大事に育てた〉

というエネルギーに、すっぽり包まれて、なんともいえない、深い慈しみと郷愁が、胸になだれこんできた。

アシナヅチとテナヅチが、毎年、一人ずつ、娘を食べられながら、どれほどの想いを、幾度もくりかえし、なでて愛でることに重ねてきたかが、想起されてきた。

〈両親の愛〉

***

次のポイントは、スサノオノミコトが、クシナダヒメを櫛に変えて自分の髪に挿したこと。

これは、霊力を宿すといわれる櫛に変え、ヒメの力と自分の力を相乗させるためだとも、恐ろしいヤマタノオトリからヒメを守り隠すためだとも言われている。

どちらにしても、スサノオノミコトのふるまいに、

(しびれる!)

そして、自分を守るために、恐ろしいヤマタノオロチと闘ってくれる人と、いっしょにいられる幸せに、

(とろける!)

中学生とか、高校生のころ、見えないくらい小さくなって、片思いの人のそばにいられたらと思った。

ポケットの中とか、筆箱の中とか、カバンにつけるマスコットになるとか。
そんなことを思い出し、髪の毛に挿してもらって、ずっと一緒にいられたクシナダヒメは、すごく幸せだったにちがいないと思った。

〈愛しい人のそばにいられる気持ち〉

***

次のポイントは、スサノオノミコトの詠んだ歌。

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を
(やくもたつ いずもやえがき つまごみに やえがきつくる そのやえがきを)

歌の意味は、「雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居によい場所を見つけた。妻のために垣根を幾重にも造ろう」

幾重もの愛で、クシナダヒメを包み込むスサノオノミコト。
幾重もの愛で、スサノオノミコトの愛に包み込まれるクシナダヒメ。

〈妻への愛〉

もう、きゅんきゅんだ。
なんというか、12ひめ講座は、きゅんきゅんしっぱなし。

ふと思った。
今、私が一枚引きをしているのは、ひめの種が発芽するための土壌づくり。

(毎日、引いたひめたちの、愛された記憶、存在だけで愛を与えた記憶を、感じればいいのでは?)

ひめになるために必要な法則は、〈おとめを体験すること〉だと、山下先生は伝えてくださった。
ひめたちの感じてきた愛を、自分の中に、追体験すること。

グラウンディングは、とても気持ちがいい。
その気持ちよさは自分の本質だという。

だとしたら、自分の中にある、愛された記憶、存在だけで愛を与えた記憶に、グラウンディングすることが、できないだろうか。

きっと、すごく、気持ちがいいはず。
きっと、すごく、満たされるはず。
きっと、すごく、なつかしいはず。

カードが教えてくれるのは、

〈今、包まれたい、愛された記憶〉

明日から、楽しみ。

浜田えみな(初出 FB 2020.8.31)

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