見出し画像

321.【形態学アドバンス ギリシアの神々Ⅲ】番外編 夢の話ep2. 真ん中にいる

2つの極について感じると、そのどちらでもない、真ん中にいるような気持ちに落ち着く。

(グラウンディング)
(空。無。凪)

その心地よさ。そのなつかしさ。

一瞬を永遠に。
永遠を一瞬に。

(本文より)

◆水星の夢
【夢その1】
【夢その2】
◆夢の考察

***********

◆水星の夢

キャサリン・シェインバーグ博士の【形態学アドバンス ギリシアの神々Ⅲ】のワークショップは、時差の関係で、日本時間の19時~24:30に行われた。

宇宙の星たちのエネルギーが地上に降りて、人のかたちを持ったものが、ギリシア神話に登場する神々の姿だと教えていただく。
それぞれの神話を学び、短いイメージワークで、神々をかたちづくるエネルギーの内側に飛び込んでいく体験を重ねる。

1日目は、水星のエネルギーそのものである伝令神ヘルメスについて受講する。
最後に、眠る前に意図することの宿題が出る。
ノートに書きとった言葉は、

「眠る前に、夢の中で、2つの対極のものを合わせて、ヒーリングが起きるようお願いする」

(2つの対極って、どんなものだろう?)
(どんなヒーリングが起きるのだろう?)

お願いをしてベッドに入るって、冒険の旅に出発するみたいで、ワクワクする。

目覚めたとき、記憶している夢は2つ。

そのうちの1つは、書き残すのも恥ずかしいような、へんてこな場面だが、おもしろいので書いておく。

+++++++++++++

【夢その1】

20歳の娘がダイエットの話をしている。(実際に、娘と夫は「ダイエット部」という活動をしていて、毎日、体重を申告しあっている)
娘は、毎日、体重がオーバーにならないように制限をしているが、ちっともダイエットできていない。

その娘が、

「茄子のカレーを食べたときは、茄子は水分が多く、ヘルシーなので、1.5キロマイナスにできる。食べすぎで太ったと思う日は、夜に茄子のカレーを食べると、申告体重がオーバーしないので大丈夫」

と、得意顔で話してくれるのを、おもしろいルールだと思って聞いている。

++++++++++

という夢だ。

この夢の中に、「対極」になっているものはなんだろう?
振り子の両側にあるのは、体重のマイナスとオーバーの領域だろうか。

この夢に、水星のエネルギーらしきものを見つけるとしたら、

「ユーモア」「機転が利く」「素早く愉快に解決策を見つける」「無邪気」「トリッキー」「詭弁」「ズルかもしれないが、ほほえましい」

~~~~~~~~~~

【夢その2】

2つの異なる組成のものがくっついたような大きな石を、私は抱えて持って帰っている。

向かって左側は、コンクリートブロックのような素材で、四角い直線のフォルム。
向かって右側は、たくさんの穴のある少し黒灰色の丸みのある曲線のフォルム。

その大きな重い石を抱きかかえ、一晩眠って目を覚ますと、抱いている石が湯たんぽのように熱を帯びていて、右側……穴のあいている黒っぽい灰色の部分が、ゴムのように柔らかくなっていることに気がつく。

さわっているうちに、さらに柔らかくなり、てのひらで圧をかけると、反発するような弾力を感じ、次の瞬間、ぺろりときれいにはがれ、石が2つになる。

向かって右側は、離れたとたん、空気の抜けたゴム製品のように脇にうつぶせ、断面は見えない。

向かって左側の断面には、コンクリートブロックの穴のようなくぼみが二つあり、中をのぞきこむと、底のほうには、黒くしめった土が入っていて、生き物がいるような気配を感じる。

見ていると、どんぐりみたいな形の木の実が、土の中から出入りしているのが見える。
どんぐりには、小さな緑の双葉が出て芽吹いている。
双葉をつけたまま、土の中にもぐったり出たりしているのが見える。
どんぐりの中に、寄生している虫がいるのだと感じる。
目に見えたどんぐりの数は2個。中くらいのものと、少し小さめのもの。
どちらにもかわいい双葉がついていて、柔らかい黄緑色が、黒い土と茶色のどんぐりに映えている。

つづいて、光が入らなかったためなのか、アルビナのような、まっしろな羽を持つ虫が、穴の底の左側の隅から出てくる。
昆虫ではなく、蛾のような鱗粉にまみれたやわらかそうな羽を持っているが、形状は、玉虫みたいに細長い。

二つに分かれた右側と左側を見ながら、

「極のあるものの統合に関する夢のはずなのに、2つに分かれてしまうって、どういうことだろう?」

と思ったところで、意識が立ち上がって、目覚める。

~~~~~~~~~~~

というものだ。
対になっているもの(2という数字)がいくつもある。

2つの異なる組成の石。
左側の断面に表れた2つのくぼみ。
2個のどんぐり。
どんぐりに芽生えた双葉。
白い虫の2枚の羽。
2つに分かれた右側と左側。
……

水星のエネルギーは、2極の間を自在に行き来する。
暗闇に光をともす。繋ぐ。
メッセンジャー。
誕生。その他もろもろ。

石が割れたとき、それまで、小さな穴からしか入らなかった光が、一気に入ったであろうことを感じる。
暗かった世界が一気にひらけたであろうことも。
動き出す生き物。発芽。

◆夢の考察

夢の世界で、夢のからだが受け取ったメッセージを、現実のからだにおろしてきて、現実の世界で夢をひらく、3回にわたるドリームオープニングのクラスを、8月に受講した。

本講座を受講していないので、自分がみた夢をどのように扱えばいいのか、よくわかっていないのだけど、制限のない潜在意識の世界は、たくさんのメッセージを秘めていると感じる。

(この夢が伝えていることはなんだろう?)

二つに分かれた石の変容。

2極を統合することは、まず、それぞれをよく知ることではないだろうか? と感じる。
実は、ぜんぜん知らないでいるのだとわかる。
男性性も女性性も。潜在意識も顕在意識も。陰も陽も。

次に、一つのものが二つに分かれたのではなく、一つだと思っていたものは、中身を一定期間守るものとして存在し、役目を終えて離れたのではないか? と感じる。

「胎盤」と「子宮」と「胎児」のように。

そして、石のどちらが右で、どちらが左なのか。
夢の中で、どんなふうに石を見ていたか。
どんなふうにお腹に抱えていたか。
そのときに反転させたかどうか。

思い出そうとしていた。

ところが、キャサリン博士のワークショップで、何度も「水星」のエネルギーを体感しているうちに、

(どちらでも同じ)

という気持ちになっていく。

右側は、(男性性・直線・顕在意識・太陽・未来・動・陽……)
左側は、(女性性・曲線・潜在意識・月・過去・静・陰……)

だけど、とどまることなく、二つの世界を瞬時に行き来する光の動きの中では、右も左もないのではないかと。

そう感じたとき、「交差点が、ヘルメスのゆりかご」という意味を、体感しているように思った。

(右でもなく、左でもなく、規則的に訪れる交差点のくつろぎ)

「ヘルメスの杖」と言われている、二匹の蛇がらせんを描いて杖に巻き付きながら飛翔する意匠。
どんなことも解決してくれるような、魔法の杖。

画像1

(撮影 きゃらめるさん)

2つの極について感じると、そのどちらでもない、真ん中にいるような気持ちに落ち着く。

(グラウンディング)
(空。無。凪)

その心地よさ。そのなつかしさ。

一瞬を永遠に。
永遠を一瞬に。

浜田えみな

夢の話ep.1 

キャサリン・シェインバーグ博士のワークショップについての投稿

形態学ベーシックについての投稿



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?