23.ひめ神カード講座ベーシック ~くくりひめ~
〈心の中にある、偽りのない真実を伝える力〉
それが、ククリヒメが教えてくれる、極意だと感じた。
「くくる」とは、くくってまとめる力。すなわち、結ぶ力。
ほどけないよう、別々のものを結ぶときに必要なのは、偽りのない本音だと、ククリヒメは伝えてくれる。
〈ほんとうの気持ちに、気づくことを、怖れない心〉
〈ほんとうの気持ちに、気づくことをゆるす心〉
〈ほんとうの気持ちが、満ちることを、恐れない心〉
〈ほんとうの気持ちが、満ちることを、ゆるす心〉
〈ほんとうの気持ちを、伝えることを、怖れない心〉
〈ほんとうの気持ちを、伝えることをゆるす心〉
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ククリヒメは、12のひめ神の、11番目のひめ神だ。
1番~5番までのひめ神が表しているのは、一人の女性の中にある基本的な魅力のうち、自分の中から引き出していくもの。
6番目と7番目のひめ神は、相手の中から魅力を引き出していくために、どのように対処すればよいかを伝えてくれる。
8番目と9番目のひめ神は、未熟な男性を見抜くためにある、女性の魅力、目に見えて、華やかで一途な魅力と、目に見えない、地味で不変の魅力を教えてくれる。
そして、10番目のひめ神は、1番から9番までのひめ神の魅力を一つに束ね、女性の成長の目標となる姿を教えてくれる。
11番目と12番目のひめ神は、1~10の魅力を使っていくために女性に備わっているという、不思議な力を教えてくれる。
黄泉の国へイザナミを迎えに行ったイザナギと、イザナミのすさまじい口論。
古事記では、二人は、そのまま別れてしまうが、日本書紀では、喧嘩を収めて、仲をとりもつひめ神が登場する。それが、ククリヒメだ。
〈是時、菊理媛神亦有白事。伊奘諾尊聞而善之。乃散去矣〉
(その時、今度はククリヒメがやってきて、イザナギに何かを伝えます。イザナギはククリヒメの言葉を聞くと、急に機嫌が良くなり、帰っていきました)
ククリヒメが何を言ったのかは、「白事」とあるのみで、それ以上、何も書かれていない。
(白の言葉とは?)
山下弘司先生は、「白の言葉」を、「本音」「本当の気持ち」だと教えてくださった。
現代でも、「白状」「自白」「告白」という言葉が表すように、「白」は、心の中にある真実を表している。
ククリヒメがイザナギに伝えた「白事」とは、怒りのあまり呪いの言葉を吐き出すイザナミの、本当は伝えたかった、イザナギへの愛の気持ちではないかと、山下先生は教えてくださった。
(ククリヒメは、実在したのだろうか?)
古事記には登場せず、日本書紀に一度だけ登場するククリヒメの正体が、〈イザナミの本音の化身〉だとしたら?
イザナミが、怒りと、その底にある悔しさや、寂しさや、悲しみや、絶望という邪気を祓い、偽りのない真実である、イザナギへの深い愛を、純粋にとりだして差し出したとしたら?
〈心の中にある、偽りのない真実を伝える力〉
それが、ククリヒメが教えてくれる、極意だと感じた。
いくら、自分の中に、10の魅力の種を持ち、それが小さな芽を出しはじめていたとしても、その力を持たなければ、悲しい結果となってしまう。
「くくる」とは、くくってまとめる力。すなわち、結ぶ力。
ほどけないよう、別々のものを結ぶときに必要なのは、偽りのない本音だと、ククリヒメは伝えてくれる。
〈ほんとうの気持ちに、気づくことを、怖れない心〉
〈ほんとうの気持ちに、気づくことをゆるす心〉
〈ほんとうの気持ちが、満ちることを、恐れない心〉
〈ほんとうの気持ちが、満ちることを、ゆるす心〉
〈ほんとうの気持ちを、伝えることを、怖れない心〉
〈ほんとうの気持ちを、伝えることをゆるす心〉
今日は、心の中を、白で満たして、くくってまとめよう。
もやがかかって、ばらばらになっている気持ちを、白にして結ぼう。
浜田えみな(初出 FB 2020.9.6)
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