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カフェゼミのサブゼミを開きました。

私が所属している法政大学長岡ゼミは、ゼミでのプロジェクトをほどんとやりません。ゼミ活動のメインが「越境活動」だからです。ゼミ生は木曜日のゼミの時間以外に、大学外のあらゆる場所に「越境」し、広い広い世界に出ていってリッチな体験をします。それを持ちかえって対話するのが木曜日の午後のゼミの時間です。ゼミでの対話のテーマはさまざま。

「違いを受け入れるってどういうこと?私たちはジェンダーについてどう思うのか?どうしていくべきなのか?エシカルってなんだろう?フードロスをどう考えていけばいい?私たちはどんな働き方を選びたい?どんなライフスタイルがいい?クリエイティブになるには?クリエイティブな場づくりには何が必要か?」最近のテーマはこんなところでしょうか。週に一度のゼミは、みんなとリラックスして対話する時間です。基本的にゼミでプロジェクトは持たないのですが、唯一ゼミ生たちが一緒にやるのが「カフェゼミ」のプロジェクトです。

まちに対話の場をひらく「カフェゼミ」というプロジェクト

カフェゼミは、いつも学内でやっているゼミを、まちなかのカフェやコワーキングスペースでおこなって、対話の場を開くプロジェクトです。ゼミのプロジェクトと言いながら、いつもは先生がゲストを連れてきて企画して、私たちはお手伝いのような感じでした。しかし今回は、「カフェゼミのサブゼミ」。学生が企画・運営を全部おこないました(でも先生は準備も本番もたくさん助けてくれました...!)
▼長岡ゼミ&カフェゼミの説明をグラレコで書いて当日配りました。

カフェゼミのサブゼミでは、メロンパンフェスを主催している平井萌さん(以下:ひらめさん)をお迎えして、「等身大のソーシャルデザイン」について対話しました。いつもより少し早めの17時からスタート。25人くらいで、学生多め。ふだんは円のかたちからスタートすることはないんですが、あえて円のかたちでスタートしました。この場は、みんなフラットな立場でいる場。ゲストとホストが分かれるんじゃなく、みんなで作っていこう、自由に意見を言いあおうという目的で円にしました。が。

**カフェゼミのサブゼミがはじまった!

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うわああああああああああ!緊張する!あああああ!......って感じで、なんだかすごく緊張しながら始まりました。自分の話してることに反応してくれる人って、なんてありがたくていい人なんだろうと思いました。実は自分が話したことはあんまりよく覚えてなくて、でも #melc2018 のツイートを見たら結構ツイートしてくれてて嬉しかったです。そしてゼミ生のめろんはメロンパン好きということで、この日のためにメロンパンを焼いてくれました。なんと私は顎関節症でメロンパンを食べられなかったのですが、最初から食べている人もいて、とても好評でよかったなあと思います。

メロンパンフェス主宰のひらめさんが、メロンパンフェスについてお話してくれました。メロンパンフェスは、おいしいメロンパンが集まるメロンパンの祭典。でも実はコンゴの支援をしています。ひらめさんがメロンパンフェスを始めたのは、身近なスマホに使われているレアメタルが原因で、コンゴで紛争が起こっていることを知ったからです。でも、あえて「コンゴを支援するためにメロンパンを買ってください!」というやり方をとっていません。

少人数での対話を終えて、ひらめさんと長岡先生のパネルセッションへ。(今回はサブゼミなので、長岡先生はパネルセッションとまとめのみ登壇)わたしはグラレコ仲間のはるちゃんと一緒に、最近よくやる模造紙グラレコをしました。

パネルセッションはじめの方に、コミュニケーションのお話がありました。「相手にコミュニケーションのボールを受け取ってもらえなかったら、投げ方を変えてみたらいい。受け取ってくれたらいいなと思いつつ、相手は受け取れる状態じゃないときもあるから、受け取ることを強制しない」というお話です。メロンパンフェスでは、コンゴに関心のない人が関心を持つきっかけを作っていますが、関心を持つことを強要していません。その「関心を持っても持たなくてもいいよ」という柔らかい姿勢がとてもいいなあと思いました。

わたしはボールをぶつけて受け取らないやつ最低!とか言ってしまうなあと自覚。すぐ最低とか言うのって本当によくない。そういう意見もあるけども、私は共感できないって言うべきだなあ。自分と違う考えを頭ごなしに否定するのはよくない。と改めて思いました。

会場からはさまざまな質問が出ました。「それって一番いい方法なの?」という質問も。確かにビジネスの場では、最小限のコストで最大の利益を生み出すことが求められます。しかしこれは複雑み絡みあった現実の問題を、少しずつときほぐそうとしている人の、あるひとつのとりくみです。正解や不正解、良い悪いをジャッジするのではなく、わたしたち一人ひとりが社会とどう向き合って、複雑に絡みあう問題にどうアプローチできるだろう?を考えていくことが大切だと思います。

さいごに

カフェゼミのサブゼミのテーマは、「等身大のソーシャルデザイン」でした。自分たちが社会を少しずつでも、思うように変えていけるかもって意識を持つことは大事だと思います。でも実際、自分たちが社会を構成するひとりであり、社会をデザインしてゆけるんだという意識を持つのは難しいなと思います。

今回、カフェゼミのサブゼミの場を自分たちで作るということは、私やほかのゼミ生にとって「等身大のソーシャルデザイン」へのチャレンジでもありました。学生がまちに場をつくり、他大学の学生や社会人があつまり、自由に対話する。自分たちで作った場は、いつもより来てくれた人の反応が気になって、はじまりから終わりまでのツイートを全部読んでしまいました。いい場だったかな。もっとこうできたなってところも、よかったところも、いつもよりたくさん思いつきます。最後の最後でこんなに楽しいことを今までやってなかったんだなあと思って、ちょっと勿体無い気分になりました。

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