「副業開業のメリット/デメリットは何ですか?」

テーマ

・「限りある時間の使い方」
・増殖する資本主義

はじめに

こんにちは、エミリーです。
RTで回ってきたアンケートに軽い気持ちで答え始めたら軽い気持ちで答えきれなくなり、自分の考えが棚卸しされたので将来の自分のためにもnoteに残します。

アンケート項目に沿って回答と考えを述べていきます。

副業開業するまで

Q.副業開業歴を教えてください
A.1年(未満)です。

Q.どのような副業開業をしていますか?
A.主に診断士試験の学習支援をしています。
知人づてや、大きい事務所の先生からご紹介いただく、“いわゆる診断士活動”もしてます。

Q.副業開業を始める前に、必要な資格やスキルは何でしたか?
 会計の知識、税金の知識、等
A.副業や開業は誰でも簡単にできるというマインド。
普通の人や、全然すごくない人wがやっていることを知って「特別すごい人だけができることというわけではない」と知ること。

Q.副業開業を始めたきっかけは何ですか?
□お金のため
□社会貢献のため
□自己啓発のため
□その他:

A.全部。
私が副業を始めたのは、診断士を取得して1年以上経ってからでした。
※たまに「スタートダッシュ(?)が大事なので診断士合格後すぐにこれに申し込んでください!」みたいな煽りを見かけますが、「x歳に取るのが普通」といった慣例がなく取得年代・背景がバラバラな診断士において、スタートダッシュ(?)煽りするのウケるなーと思って見てました。各自の事情に合わせて始めたら良いと思います。

私の開業のきっかけは2つありました。
①セカンドマンションを借りることにした
②ブログで伝えるだけでは限界があると感じた


①セカンドマンションを借りることにした
話すと長いですが家族4人 3LDK 70㎡に住んでて自分の部屋がなく、とにかく自分の部屋を借りたくなりました(事情を省略しすぎている)
毎月の手取りー支出で支払える金額の部屋に決めたものの(仮に月10万円とする)毎月固定費10万円垂れ流し、貯金投資額がそれだけ減るという事実もそれはそれでストレスを感じるので、その分を補填するためにもいよいよ副業しようと思い立った訳です。たまに芸人さんが「家賃高いところに住むとその分仕事がんばる」説を言っていますが、それに当てはまると感じました。

②ブログで伝えるだけでは限界があると感じた
私はどうやら試験勉強が得意だったみたいで、合格後の1年間は勉強のノウハウをブログで発信していました。今ではおこがましいと分かりますが、明らかに意味のない勉強をしているFFさんを観測し、その人たちが合格するように惜しみなくノウハウを伝えたつもりですし、実際ブログも読んでくれていましたが、引き続きとんちんかんな勉強を観測し続けるなど、ブログで伝えることの限界を感じました。

Q.副業開業での目標は何ですか? 
□お金のため
□社会貢献のため
□自己啓発のため
□その他:

A.全部。
まず、勉強って基本的に楽しいんです。できないことができるようになる手っ取り早い行為なので。
次に、診断士試験って、こんなにおもろい試験は他にないんじゃないかというくらい、おもしろいと思います。小さい企業が取るべき戦略って個人や小単位の自組織が取るべき戦略でもあるので、生きていく上でためになるノウハウがたくさん詰まっています。こんなに奥深い、おもろい試験、他にないと思います。(2回目)

正直、どの参考書・どの予備校を選ぶかは結構どうでもよくて(世の中には優れた教材が溢れているので)それを使って「どう勉強するか」が大事なのに、毎年熱心に予備校に通って意味のない勉強を一生懸命やってしまって不合格になって、「予備校に課金して勉強しても不合格になる診断士試験はおかしい」「診断士試験はくじ引き」との言われよう…。

おこがましいですが、正しい勉強を伝えて、勉強の楽しさと診断士試験の奥深さを広めたく、学習支援事業を始めることにしました。(これが目標)

さらに、学習支援をしていくと生徒様の「変革」が重要であることがわかりました。表面的なやり方と本質的な意義の両方を一度ではなく何度も伝え、実践してもらうことで、腹落ちできた後の生徒様は人が変わったように勉強が得意になっているんです…!宗教だと思わないでくださいw

このノウハウは中小企業支援にも活かされると感じました。学習支援は目の前の生徒様1人だけの変革を支援すれば良いのですが、中小企業支援はまず目の前の経営者の変革を支援し、さらに経営者が組織を変革する支援をしなければなりません。目の前の1人の変革支援だけでも大変です。中小企業支援をしているどれだけの人が、変革支援スキルを持っているのでしょうか。これができないと補助金の成果報酬で稼ぐしかありません。(たぶん)
まず5年かけて学習支援事業を軌道に乗せて、生徒様の変革を支援できる最強の講師集団を作り、次の5年で最強の変革集団として中小企業を支援したい。(次の目標)
気が早いし、取らぬ狸の皮算用ですが、講師だけでなく、実際に変革して合格した生徒様もそのポテンシャルを秘めているのではと思うのです。

副業開業してから

Q.副業開業をすることで、仕事に対する意欲が上がったと感じることがありますか?
A.はい
診断士活動で得た実体験&診断士・他士業の方々にご協力いただき、本業でも中小企業支援に関する提案を行い、進めています。
また、会社の部活動で診断士の部活を立ち上げ、受験生に試験勉強のコツをお伝えしたり、診断士同士で喧々諤々の議論を繰り広げるなどw社内外ともに自分の世界が広がっていると感じます。
副業と本業のシナジー感じる。

Q.副業開業によって、時間管理に苦労したことはありますか?
A.はい
本業フルリモートなので副業vs本業の調整は簡単。
副業vs育児の時間管理に苦労します。
夕方に「ママちょっと仕事してくるから〜」と言うと子供たちから露骨に嫌がられ、仕事しない日でも「今日は仕事ない?今日は一緒に寝られる?🥺」と聞かれるなど罪悪感を植え付けられる。

Q.副業開業によって得られたメリット/デメリットは何ですか?
□お金
□人脈
□スキルアップ
□健康
□時間
□その他:

A.メリット:お金・人脈・スキルアップ・自分の人生を生きている感覚
デメリット:健康・時間・子どもが寂しがる

自分をSWOT分析して強みと機会を活かしてやりたいことをやっているので、自分の人生を生きている感覚が強まり、毎日が楽しい。
診断士試験で中小企業に散々提言してきた「一社依存脱却、リスク分散」を自分が体現でき、「仮に本業で嫌なことがあったとしてもやりたいこと・得意なことで生きていけるから大丈夫」というマインドが醸成された。それに本業でもやりたいことができる。

増殖する資本主義

突然ですが、資本主義には際限なく増殖するという特徴があるそうです。
ゼロからの『資本論』
例えば2000万円稼いだら、次は3000万円、4000万円…と際限なく増やしたくなってしまう。それが資本主義と人間の“宿命”なのだとか。

限りある時間の使い方

限りある時間の使い方」では高給取りの弁護士が不幸である理由が紹介されています。

不幸である理由は、ビラブルアワー(請求可能な時間)という慣習にある。企業弁護士の報酬は実際に仕事をした時間で決まるので、ビラブルアワー、つまり金になる時間を増やさなくてはならない。自分の時間を、言い換えれば自分自身を、1時間単位でできるだけ多く得ると言うことだ。<中略>弁護士が家族との夕食や子どもの発表会に現れない場合、それは<中略>金にならない活動に自分の時間を使う意味がわからなくなっているのかもしれない。

限りある時間の使い方

上記は両方とも「お金」に着目していて、私は副業の収益は雀の涙ほどですし、事務所なんていつでも解約できるし、家族4人共働きで慎ましく生きる分にはさほど困っておらず(そりゃあれば嬉しいけど)お金に振り回されているという感覚ではないです(潜在的にそうだったとしても顕在的には自覚していない)

でも言ってることすごく分かるなと思いました。「こういうブログ書きたい」「このままだと○○さん合格できないだろうな…どうしたら合格の世界線に変えられるか」「説明会でこんなこと話したいな〜」などを考えているとき、子どもたちに話しかけられても上の空で、「あれやりたい」「これもやりたい」というアイディアはどんどん出てきて、時間がいくらあってもキリがないと感じます。

美容師さんの助言

行きつけの美容師さんに副業開業した話をしたとき、
「松永さんは何やってもうまくいく人だから大丈夫ですよ」と励ましてくれたのですが、
「事業を大きくしていくの楽しいし、できちゃうと思うけど、家族のことを忘れないように」ということを強く念押しされました。
美容師さんはご自身の話をあまりされない方なのですが、実は以前結婚されていてお子さんもいらっしゃり、だけど仕事に熱中しすぎてダメになってしまったと教えてくれました。

わざわざnoteにまで書きたかったこと

やりたいこと、得意なことをやる副業は(本業も)相当楽しいです。終わりなくあれもやりたい、これもやりたいが出てきてしまって、全部やろうとすると、家族との時間は簡単にゼロになります。でもたぶんそれは破滅への道というか、たぶんそこまでいかない方が良いんじゃないかなと直感的にも思いますよね…。だからと言って100%家族を優先するのもたぶん違う。私にしか合格させられない生徒様がいるし(おこがましい)自分の楽しみを犠牲にするのも違うと思う。だから、どっちも100%ではなくても、ちょうどいいバランスを見極めながらやらないと、あっという間に破滅するんじゃないかという危機感を感じて副業をしています、私は。この危機感を忘れずに、大切な愛する家族をきちんと顧みる人間でいられるよう、このnoteを書きました。

おわり

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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