見出し画像

「桐島、部活やめるってよ」が描く学生たちの心の闇


生理前の何もしたくない日は
寝そべりながらプライム三昧に限る。


学園ものは基本的に嫌いだけど
今更ながら「桐島、部活やめるってよ」
という映画を観てみた。


なんで学園ものが嫌いかというと
上っ面だけの友情ごっことか青春とか
くだらないスクールカーストとか



とりあえずはみ出ないように
とりあえず見下されないように
とりあえず上手くいってる風に


そんな風に上辺だけを取り繕い
必死で学校生活を送っていた
自分の過去の傷を疼かせるから。


つまらない映画は最後まで観ないので
面白くなかったらすぐに辞めようと
思ってたんだけど


いつまで経っても桐島が登場せず
今か?今か?と待ってるうちに
エンドロールが流れはじめ…


えっ!?桐島出てこないんだ… !
とあんなに期待値を高めてくれた
桐島を拝むことができず衝撃を受けた。


いや、桐島見たかったな… 笑


バレー部のエースで才能も人望もあり
おそらくスクールカースト一軍所属で
カースト一軍のイケてる美人と付き合い
カースト一軍のイケメンの親友がいて


何やら華やかでカッコよさげな桐島が
全く登場しないのに物語が進んでいく。


桐島は誰にも相談せず、誰にも連絡せず
部活を辞めて学校に来なくなるのだ。


バレー部は桐島不在で弱くなるし
一軍の美女は桐島と音信不通だし
一軍の親友も何の連絡もなし


桐島はどうして誰にも何も言わず
姿を消してしまったのだろう…?


人気も才能もあり
学校での地位も安定していた彼は
部活を辞めただけで大騒ぎになり
みんなの心を掻き乱した。


すごい影響力だ。笑


みんな大好きな桐島くんが消えて
彼を崇拝していた輩は取り残され
彼らには何も残ってないように見えた。


桐島の才能や人気に依存してた彼らは
桐島不在になり心が乱れはじめる。


桐島はもしかしたら
かっこいい桐島で居続けることや
みんなの理想の桐島で居続けることに
嫌気がさしたのではないかと思った。


本当はそんな人間ではないことを
桐島自身はどこかで気づいていて
何でも出来てカッコイイ自分でいることに
もう疲れてしまったのではないのかな。


だからこそ自分を見せることができず
親友にも彼女にも連絡できなかったのでは
ないのだろうかと思ってしまった。


本当の桐島の姿を
実は誰も知らなかったんじゃないかと思った。


スクールカースト最下層の人を見下し
華やかでイケてるカースト上位者たちは
桐島不在により本当は中身がない自分と
ご対面しないといけなくなった。


なんとなくイケてる自分をやってるけど
人を見下してバカにしなけらばならないほど
自分は不安だということに気づいてはいない。


なんでも出来るけど何にも好きじゃなくて
薄っぺらい一軍彼女ととりあえず付き合って
親友だと思ってた桐島からは連絡も来ない…
東出くん演じるイケメン宏樹は


スクールカースト最下層の映画部の子が
映画監督になるつもりもないのに
一生懸命映画を作ってる姿を見て… 
かは分からんけど涙を流すのだ。


自分って一体何なんだろう… ?
そんな声が私には聞こえてきたように思えた。


そんな私だが、外側だけカッコよくて
宏樹みたいな自分のない男が大っ嫌いだ。笑


学生時代もあーいう同級生を毛嫌いしてたんだけど
外側だけ取り繕っていた自分自身が嫌いだった
というのが本当のところかもしれない。


一言では語り尽くせないけど
何かが心に残ったんだよね。


あの偽りの友達ごっこ感とか
真剣に生きるほどバカにされる感じとか
とりあえず合わせてればいいや的な
あの学校独特の感じ。


嘘くさい偽りだらけで
誰も本音を言わないあの感じ。


大人になっても
形が変わっただけであのままだけどね。笑


その後に韓国ドラマの
ペントハウスを観てみたけど
ツッコミどころが多すぎて5話でリタイア。


共感ポイントゼロすぎて。笑


というわけで
お口直しに「おいハンサム!!2」を観て
平和な気持ちで1日を終えることができた。


デブなのにデブな食事をする大森さんに
ちゃんとデブやっててスゴイです!


と感動した美香ちゃんに同感で
私も自分を偽り大きく見せたりせず
自分の位置で生きていこう!と思えた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?