うつゆみこさんのポートフォリオ・レビュー&ワークショップに参加して
2020年9月5日、うつゆみこさんのポートフォリオ・レビュー&ワークショップに参加したのですが、とっても楽しかったので感想を書くことにします。
集合は朝9:15。わたしの自宅からバスで30分の場所にうつゆみこさんのアトリエはあります。しかし...昼夜逆転生活に突入しているわたしは張り切って朝1番の時間に予約したものの、起きれなくて「すみません...遅刻します」と連絡を入れ、10分くらい遅れて到着しました。(初対面なのに本当に申し訳ありません。)
2LDKのアパートに一歩足を入れると、うつさんの作品がずらりと貼られていて、入り口からまっすぐ行くと美術書と小物のケースがぎっしり詰まった創作用の部屋、右手には撮影スペースの部屋があり、日頃は目にしないような道具や本があって天国でした。
うつゆみこさんは、国内外で高く評価されている写真家。生き物や食べ物など身の回りにある有機物と人形や貝殻などの無機物を織り交ぜた写真が特徴で、わたしが特に好きなのは名画の上に貝殻や野菜を乗せて撮ったシリーズです。たいていは、写真家について語るときに、◯◯さんの影響を受けているね〜という話になりそうだけれど、うつさんの写真は本当に唯一無二のオーラを放っていると感じます。
うつさんの写真をはじめてみたときは「わっ、ヘンテコ!」と思ったけれど、いくつも作品をみていると、子どもの頃に手にした自然や動物の感触や家の外を走り回ったときの草木の匂いだとかが蘇ってきます。(わたしが彼女の作品を初めてみたのは、2018年9月に長野の浅間国際写真展でした。)
ポートフォリオ・レビュー
1回1時間 3000円
目の前で誰かに自分の写真をみてもらって、フィードバックをもらうというのは初体験でした!めちゃめちゃ勉強になった...。
お見せした写真は恥ずかしいので非公開ですが、コンセプトとしては大学院のときに研究した比較文学の内容を写真で表現するというものでした。もちろん私の表現力と撮影技術がダメダメなのでコンセプトとアウトプットの落差が激しく...そこが悩みです。
さいきんは、個人的には風景や人のポートレートよりも、「物語をどう写真で表現するか」に興味があって、それならうつゆみこさんだ!と思ってtwitterの告知をみて参加しました。写真を撮る人にはそれぞれ好きなジャンルがあります。例えば、(自分or他者の)ポートレートを撮る人、日本のアイコン的な風景(富士山や浅草)を撮る人、植物を撮る人、可愛い少女を撮る人、事件を取材して撮る人、日常の何気ない風景を撮る人など...。どれもそれぞれいいし好きなのだけれど、自分だけのぶれない基準というか、コンセプトを持っている写真には特に惹かれて、そういう意味でうつゆみこさんの写真は好きです。
うつさんと色々話してみて、磯部昭子さんやキム・サジさんは好きそうだねと言われました。
磯部昭子さんの写真。この単色背景って本当に流行ってますよね...という話にもなった。いろんなところで見る。日本だけでなく、世界中で。
これはキム・サジさんの写真。2016年に写真新世紀でグランプリを撮った人。2018年から写真をみだしたから、それ以前の人をあまり知らない...。
もっといろいろ書きたいけれど、お金を払って参加したのでそこは割愛します...。あと私の写真がしょぼいので、書くことがない...。
ワークショップ
1回2時間半 5000円。
今回のテーマは「本の背景を使って写真を撮る」というものでした。
美大を卒業して骨董屋さんで働いている女性とIT会社勤務のめっちゃいいカメラ使ってる男性とわたしの3人が参加しました。図鑑がお好きなうつさんの部屋には、海外の国や地域のいろんな本が本棚にぎっしりと詰まっていて、見とれてしまいました。
わたし以外の2人は撮影に使うキャラクターや本を選ぶのが早い!わたしは、あー違う、わーこれも違うとずっとあれこれ悩んで撮り始めるのが一番遅かったです。
自分が撮った拙い写真を恥を忍んで公開します。恥を忍んで...。
タイトル「教祖」
ロシアっぽい人形を見つけて喜んでいたわたしに、「よくみて、その人形のどこが好き?」と訊かれたので「目ですね...」と答え、旧ソ連の写真集を引っ張り出してきてこのページを探し出して撮りました。
これは何も考えずに撮った写真。
これは下から光を当てて通称「おばけライト」で撮った写真。影がうっすら出ているのが分かる。
タイトル「死んでも喧嘩する恐竜」
この表紙はたぶんうまくいかないよーと言われて撮ったもの。そもそも、脚が切れとるやん。
自然光で撮った。左側がてかってる。
ストロボをたいて光を調整して撮ったもの。雰囲気に合わせてわざと暗くしている。あと、あなたは暗めが好きそうと言われた。笑
タイトル「お話が好きな2人」
次の写真どんなの撮ろうかな...と迷っていたら、「そういえば、中世の写本好きって言ってたね〜」と言われたので、ある本をすすめられて自分が握っていたお気に入りの鳥と合わせて撮影しました。
鳥の顔がてかってるから角度変えて撮ってみようか!と言われた失敗作。
光が入ってくる方向を変えて撮ったら鳥の顔のてかりが消えた!
時間が瞬く間に過ぎていき、童心に返ったひとときを過ごしました。
わたしは人の写真を撮ったり、自分を撮られるのが苦手なので、こうやってモノを撮れる時間というのはとっても楽しかったです。
うつさんの大事な鳥の人形十数匹とミニチュアの人間をお借りしたので、何か撮らなくては...と考えて悩んでいます。
もし、興味がある人がいたら、一緒に参加しましょう...!
では、このへんで...。
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