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#翻訳メモ 2.翻訳学校に行かなくなった話

数年前に翻訳学校に20万円ほど払って通ったんですが、3回くらい行って辞めました(返金なし)。その理由は、先生が金融関係の分野の先生で、読むものが全部経済系の話で全く興味を持てなかったから。いや、最初から調べておけばよかったんだけど、分野っていうよりレベルでクラス分けをされたので何も考えてなかったのです。今となっては、金融分野だって、翻訳力をみにつければ、投資なんかに役立てて少しは生活が潤ったのでは?と思いますが、興味がないものを毎週読むのがしんどくなってしまいました。

そのときに、あぁ、翻訳で食べて行くには実務翻訳をまず身につけておくべきだという考えは自分には合わない...。と思いました。だから、翻訳で食べていくという考えは捨てて、別の分野で仕事をやりつつ、文芸翻訳の勉強をした方がいいと。実務翻訳は読んでても味がないというか、新しい発見があまりなくって、株価が上がった下がった、会社が買収されたという話を延々と読むのは疲れてしまうので、自分の好きな分野の語彙が増える翻訳じゃないとしんどくなる...ということに気づき、お金を無駄にしました。

美術史とか写真史にいちばん興味があるので、その分野の翻訳を少しずつ増やせたらなという。それで、最近はひとりゼミ(みーんみーん)を家でやっていて、原書と日本語訳を読み比べて、へぇーとか、ほぉーとか言っています。

それにしても、ゴンブリッチの美術の物語は翻訳の完成度がすごい。これ、8人で翻訳した様子を映画化してほしいわ。これ、読み出したきっかけが、長谷川摂子さんという児童文学作家の章の文体を比較してみたかったからなんですよ。でも、誰がどの章を担当したか書いてなくて、しょんぼりしました。ちょっと漢字が多めの章とかがあって、誰が担当したんだろう...。とかね、いろいろ思いました。

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