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#翻訳メモ 8.出版翻訳者の集まりに参加した話

9月の上旬に出版翻訳者の方が集まる会にはじめて参加しました。翻訳者の方が有志で開催されている「おしゃべりサロン」と呼ばれるものです。普段は神楽坂に集まって対面でお話をされるようですが、今の状況下ではオンラインで開催されています。毎回の参加者は15人ほど。参加費は有難いことに無料です。

今回は、最近フィルムアート社から出た『職業設定類義語辞典』を翻訳されたトロント在住の新田享子さんなど、いろんなジャンルの本の翻訳者がいらっしゃいました。↓この本、どの職業に就く人がどんな性格で、何に希望を見出し、何に思い悩んでいるのかまとめてある本です。つまり、キャラクターを作る時に参考にする本ですね。

参加者のなかでも、面白かったのは「ポーカー専門の翻訳者」がいらっしゃったこと。この方はどうしても翻訳家になりたかったのではなく、大金を払ってでも海外のポーカー攻略本が読みたいという方に頼まれて仕事を始めたのだそう。世の中、こんなニッチなニーズがあるんだなぁと感心しました。

この会に参加した目的は「美術分野の翻訳者の人と知り合いになること」「出版翻訳者になるための最初の一歩について聞くこと」でした。

すると、嬉しいことに青幻舎の『はじめての絵画の歴史』を翻訳された井上まいさんがいらっしゃるじゃないですか(> <)。井上さんは現在はミステリー小説を翻訳されているそうです。彼女から私を含めた初心者に向けて「同人誌などで翻訳を発表しておくといいよ」というアドバイスをいただきました。今も6人ほどで未訳の女性作家の小説を翻訳して、発表されているみたいです。たしかに、文フリでみかけたことがありました。

この「おしゃべりサロン」の話題の中心は「どうやって最初の仕事をもらったか」でした。例えば、持ち込み企画を出した、友人の編集者から頼まれた、翻訳学校に通って下訳を先生から頼まれた、出版翻訳者向けのオーディションを受けた、などの回答がありました。

その中で「ブックレジュメ」と呼ばれる企画書を書いて、出版社に持ち込む方法は勉強になりました。次のnoteにブックレジュメについて書こうと思います。今日はもう寝ます...。


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