安達祐実をもっとみたい 桑島智輝−岡山にゆかりのある写真家

「女優は写真家と結婚したら幸せになるのか！」と桑島さんの写真をみると思う。撮られたい人(女優)と撮りたい人(写真家)の組み合わせって最高のパートナーなんじゃないかな。

我我

写真集『我我』には桑島さんが安達祐実さんを撮り続けてきた数万枚の写真から選び抜かれた写真が2人の手書きのコメントとともに収められている。女優さんが日常にいる生活ってどんな気持ちなんだろう。

俳優や女優が自分の願うスタイルで美しく撮ってくれる写真家と出会うのはとても難しいんじゃないのだろうか。そういう意味では、安達祐実さんは自分を美しく残してくれる写真家に出会えた数少ない人なのかもしれない。しかも、構えた写真ではなく、歯を磨いている姿のような、日常が残されるのだ、しかも、毎日。

あくまで写真を見る側は、写真家の目を通した世界でしか被写体を見ることはできないけれど、桑島さんの目を通した安達祐実さんは他の誰が撮るよりも美しい。それって愛だな、と簡単に言えてしまうのは、私が赤の他人だからだろうか。

トモコスガさんが桑島さんのインタビューをされていたので、興味のある方はぜひ見てください！

女優と写真家が結婚するって、どちらかが「撮りたくない」あるいは「撮られたくない」みたいな瞬間がきたら、関係性が破綻するんじゃないかという恐怖がある、という話が興味深かった。写真を通したコミュニケーションで夫婦関係が成立している、そんな特別な2人が2人にしか創造できない世界をこれからも残してほしいなと心から思う。