見出し画像

あまり多くを語らないから好き コセリエ-鹿児島にゆかりのある写真家

コセリエさんは、鹿児島と東京を拠点に活動されている写真家です。歌手や俳優のポートレートも数多く撮影している方で、2010年からは「ITOPROJECT」を主宰され、参加者同士が赤い糸で繋がるパフォーマンスを撮り続けている写真家としても知られています。2020年3月より「ITOPROJECT」のインスタのアカウントが開設されました。

この「ITOPROJECT」は、チャリティイベントとしての役割もあり、例えば東日本大震災の時には鹿児島で募金活動が行われ、参加者たちの写真は宮古市の魚菜市場で展示されて話題になりました。

スクリーンショット 2020-05-17 16.30.39

https://www.koserie.com/ito-project より


こういった写真を撮りながら社会貢献をされているコセリエさんですが、一昨年には鹿児島県のとあるビルの地下ギャラリーで「光の風」展を開催されました。彼女の撮る甑島の透き通るような漁村の風景は、スッと心の中に入り込んできます。私が一番好きなうすい緑の海に漁船が写り込んだ写真を引用します。

スクリーンショット 2020-05-17 16.42.33

https://www.koserie.com/blank より

私の一押しは彼女の「untitled」のシリーズです。土にまみれたヌードのシリーズがいくつかホームページのギャラリーに上がっているので是非見てほしいです。こんな素敵な写真はじめて見ました。

スクリーンショット 2020-05-17 16.08.43

https://www.koserie.com/heat より

彼女はあまり、彼女の撮った写真の背景をホームページで説明していないので、どの写真も鑑賞者の想像に委ねられます。余談ですが、写真専門の古書店camera obscuraの店長の女性が、「写真は3回楽しめる」とおしゃっていました。「写真をみて楽しむ、写真の意味を読んで楽しむ、写真家に会って話を聞いて楽しむ」コセリエさんの写真を観ると、どうしても彼女に会って話を聞いてみたくなる衝動に駆られます。ぜひお会いしてみたい写真家さんです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?