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相談有料記事5.妻と子どもに帰ってきて欲しい


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メール相談はカウンセリングルームで行っていませんが、お届けいただいた相談に、有料記事としてお返事させていただきます。
本来、メール相談はどこでもそれ相応の値段が通常のようですが、有料記事とすることで、似たような人にも役立てて貰う、そして何人かで相談料を負担し合い、一人の負担が減るように。そして、記事としてなら客観的に読まれるだろうと始めた物です。投稿あっての企画です。相談投稿お待ちしています。

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妻が子供二人を連れて出ていってしまいました。
「あなたは私にモラハラをしていた。私の心はもう限界です」
そう言われました。
ネットやテレビでモラハラという言葉を見たりはしていましたが、自分がそんな風に言われるなんて思ってもいませんでした。

出て行く前に話し合いさえありませんでした。

初めのうちは、妻がモラハラという言葉に出会って、ネットや書籍に洗脳されたのだ、家を出て行くように仕向けられたのだと思ったりしました。
しかし、妻が机の上に置いていった谷本先生の「カウンセラーが語るモラルハラスメント」を何度も読んで、ああ、確かに自分はモラハラをしていたのかもしれない、と思い始めました。

自分は妻にストレスを吐き出すという形で依存していた。
妻には何を言っても許されると思っていたところがある。
そんなことに気づきました。
イライラしたとき、妻に「誰のおかげで生活できていると思っているのだ。家に一日いたのだったら、ちゃんと片付けておけよ」
「ああ、イライラする。おまえのせいだ。顔を見るだけでイライラしてくる」
「こんなことなら離婚した方がましだな」
そんな言葉を投げかけました。
そして、妻は黙って出て行きました。
喧嘩したときの売り言葉、本気ではなかったのに。悪意はなかったのに。

いきなり一人になって辛いです。妻と子どもとまた一緒に暮らしたい。
妻と子どもがいなくなって、自分がどれだけ家族が大切であったかを思い知りました。
すごく反省しました。

今は別居ですが、妻は離婚を求めて調停を起こしています。
子どもがまだ小さいので、子どもと会うためには妻も同伴でないと無理なため、今は私の顔を見るのが怖いということで子どもにも会えません。
ついイライラして、「共同親権」や「連れ去り」といったことで活動しているサイトをLINEで送って、君のやっていることはこういうことなのだと言ってしまいました。

それから妻のLINEは既読さえつかなくなりました。
またやってしまった、と凄く反省しました。
人はなかなか変われないのでしょうか。
妻と子どもともう一度やり直したい。一緒に生活をしたい。
結婚したときのように笑顔のある家庭を取り戻したい。
どうやったら帰ってきてくれるでしょう。どうやったら今の反省を信じてくれるでしょう。

このまま一人だと死んでしまいたくなります。
(個人情報に配慮し、文章を割愛・修正しています) 
                   四十代 男性


私の本を何度も読んで下さったとのこと、ありがとうございます。

はじめにお断りしておきます。
「どうしてそんな風に言われなければならないのだ」とイラつくことを書くかと思います。
でも、どうか最後まで読んでいただけたらと。
読んでいただけるからこそ、相談投稿を下さったのだと信じます。

あなたと妻は、大人同士の関係ではなかった。あなたからすれば、妻の方が幼く弱い存在だと思っていたかもしれませんが、ずっとあなたのモラハラを受け止め続けていた妻の方が大人だった。強かった。そして、限界に達した。それが今です。

そして、あなたは自分が思っているよりもずっと精神年齢が幼かった。葛藤処理や、自分の心のゴミを他者(妻)になすりつけ、あるいは自分が思ったとおりの状態でなかった(片付いていると思っていたのに片付いていなかった)からイライラして責める。自分の心のゴミを妻に処理してもらうことを求め続けた幼子の葛藤処理をずっと行ってきた。モラハラをするという究極の甘えを妻にずっとし続けてきた。

それは、葛藤処理方法をある一定の年齢で止めてしまっていたということでもあります。
その幼さを受け止めて、止めてしまっていた年齢から、他の人がコツコツとのぼってきた階段を上っていく覚悟はできますか?
いきなり、その階段をワープすることはできません。

そこからまた一段ずつのぼっていくしかないのです。

モラハラはやめるとか、治るとかの問題ではありません。

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