曲交換その3〜天鵞絨の兎。

前回の続きなのです。

なんのアイデアも湧かないうちに時間だけが過ぎて行く頃、作詞をお願いしていたゆーやさんから先に歌詞アイデアが届きました!

いただいた歌詞を読んで一気にインスピレーションが湧いてきましたよ!

それがこんな歌詞です。

然様ならのその先で
芽吹く春の木漏れ日
変わり行く街並みで
握り締めている君に

逢いたくて切なくて
変えたくて立ち返る

限り在る世界で君と出逢えたこと
他の誰でもなく君と出逢えたこと


初めまして宜しく
夏日刺す、蝉時雨
同じ空を見上げて
何処かで笑う君に

短くて足りなくて
優しくて振り返る

此の命の意味を僕は見つけるから
又出逢える前に僕は見つけるから

この歌詞を見て私は人形の恋を連想しました。

人形が持ち主の男の子に恋するみたいな。。。

それをゆーやさんに話すと、「そういう捉え方もありですね」。。。と。

そして「こんな絵本がありますよ」、と紹介されたのが

マージェリィ・W・ビアンコ原作の「ビロードのうさぎ」

ネットや動画でも紹介されてるのでご覧いただけると思いますので内容は省略いたしますが。。。とても心暖まるしそして泣けます。。。

なんとなくこの歌詞にハマるんですよ!

気に入ってしまってそのまま曲タイトルにしてしまいました。

漢字にして「天鵞絨の兎」です。


さてさて…

肝心の曲作り、アレンジなのですが、

私の中である風景をイメージしました。

捨てられた人形がスクラップ工場で壊される時を待っている。

聞こえて来るのは無情に響く裁断機の大きな音。

ガチャン ガチャン ガチャン。

心の中で持ち主だった坊やは今頃どうしてるのかな?

あんなに可愛がってくれたのにどうして?

もう一度会いたいな。。。

でも…  もうすぐあたしの番が来る…   ああぁ…

ガチャン…

こんなイメージ。


刻々と時を刻む時計のメトロノーム。

裁断機の大太鼓。

機械のモータのベース。

工場の片隅で紳士姿のウサギ達が奏でるストリングスの四重奏。

ピエロの人形が弾くアコーディオン。

仲間のおもちゃ達と楽しそうに行進している間奏。

そんな雰囲気で曲を描いてみました。


そしてようやく完成いたしました。

よろしかったらお聴きください!

そしてそして、

この曲を泡沫遊さんにもアレンジしていただいてます。

こちらは私とは打って変わって、とても優しい感じでとても癒されます。

合わせてお聴きください。同じ原曲とは思えない違いがとても興味深いです。

でわでわ。。。







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