えみ、再婚します



まずはじめに。昔のエッセイ記事で、元旦那さんとの生活について書いていましたが、あれはあの時の気持ちとして残しておこうと思います。



さて、この度、一都句さん(@ugetukaisei )との再婚が決まりました。
一都句さんの年齢は非公開ですが、かなり年上の歳の差婚とだけ(笑)

知り合ってもう6年? 色々急展開でした。
そもそも、長い間、私は一都句さんを恋愛対象として見ていませんでした。
向こうも同じだと思います。
住んでいる場所が遠距離だったこともあります。

一都句さんは、若き日にくも膜下出血で生死を彷徨い、その後しばらくして、透析患者となった人です。(これ書いて良いのかな笑)(許可はとります)
その時から、恋愛、結婚等は全て捨て、お仲間さんと趣味に生きてきた人でした。
なんで今更結婚する気に、と本人も言っていました。
(一都句さんは友人を仲間と呼ぶので普段私もこの表現をしています)


その関係性が変わったのは、とあるメッセージのやりとりがキッカケでした。

「頑張れないのが辛い。もっと頑張らなきゃ」
という私の言葉に
「頑張る必要ない。もう十分頑張っている」
と返ってきた時です。
(実際はお互いそれぞれの方言でやりとりしています)

一都句さんは私の障害のことを知っていましたし、普段から話も聞いてくれていたので、よほど心配をかけたのでしょう。
その日からメッセージのやり取りが一気に増えました。

でもそれは、一都句さんにとって、地域柄普段から行っていた猫を保護するのと同じ感覚だったと言います。


特になんともない話や愚痴話。そしていつも一都句さんがするのは、現在のことか、元気だった頃の話。
仕事のこと、趣味のこと、お仲間さんのこと、時に体調のこと。
「未来」の話をすることはありませんでした。


そんな時です。
またここから二人の関係性を変える出来事が。


一都句さんのお仲間さんには、うつ病になった方がいます。
私は出会った時から精神障害があったので、それも含めて私として見てくれていましたが、そのお仲間さんは違います。
ずっと元気な時があった。
それを見ていたからこそ、一都句さんは悩み、なんで、なんでと繰り返していました。

そこで私が何をしたか。

ブチギレました。

一都句さんの優しさは分かるけれど、今のお仲間さんを受け入れろよ、と(かなり要約しています)
まあ、まくしたてるまくしたてる。
言うだけじゃわかんねえと勝手にキレて、色んな動画も連投。

すると一都句さん。今日は俺が救われちゃった、とポツリ。

私は怒り狂っていたのに、一都句さんは真正面から向き合っていった私への見方が変わったと言います。


そんな色んな小さな積み重ねで、私たちの関係性はどんどん変わっていきました。


それでも、私は結婚するとは思っていませんでした。
先に書いたように、一都句さんがそういうものを捨ててしまったことを知っていたからです。

現に、一都句さんは、くも膜下出血や、長年の透析で体に色々支障が出たり、痙攣を起こしたり、血圧で倒れたり、無自覚低血糖で倒れたり……。
万が一の時のために、一定以上連絡が途絶えたら通報する約束までしていました。
ただただ、何もできない自分が悔しかったです。

だから、最後まで遠距離恋愛で良いよね。
そう思っていました。

結婚に急展開したのは、一都句さんが突然結婚についての話を出してきたことです。

自分が不甲斐ない。こんな先もない体と、ひたすら弱気に。

その時、私も悲しくて。でも何か決定的に結びつけるものが欲しくて。
「ペアリングが欲しい」
と言いました。

それが何故か一都句さんの心に火をつけたのです。

そこからは、まあ結婚話がトントン進む進む。

お互い、えーー? というレベルで。

そして、なんやかんやで一都句さんが婿に来ることが決まったのです。


もちろん、簡単に決めた訳ではありません。
私の障害もあり躊躇もしました。
それに加えて、コロナウイルスの流行。
基礎疾患持ちの一都句さんが……と不安の日々。


それでも結婚したいと思った決め手は、「権利が欲しかったから」。

「彼女」には、なんの権利もない。一都句さんに何かあっても、いつも知るのは全て終わった後。
結婚すれば得られるもの。それが私にとっては「権利」。

調子が悪くなれば一番に知らされる権利。
意見できる権利。
隣に居られる権利。

そして同時にのしかかる責任。


それでも、その権利が欲しいと思った。
命ある限り、一緒に生きたいと思ったのが決め手でした。


こうして今に至る訳ですが、一都句さんは、結婚の話が進み始めて、「未来」の話を楽しそうにするようになりました。
諦めていた「未来」の話を。

私の障害についても、私以上に知識をつけ、声を聞いた瞬間、体調を判断されます(笑)


このご時世、これからどうなるか分かりませんが、出来る限り、二人で生きていきたいというのが今の私の願いです。



ちなみに、プロポーズの言葉は秘密です!





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