主要産業の動向(紙パルプ)

今回は主要産業(紙パルプ)の見通しについてお話しますね。

ご興味ある方はのぞいて見てください。

 ちなみに経済情勢等の変化により変わってくることもあるのでご理解ください。

・業界動向
国内市場動向~新型コロナ影響により紙・板紙共に大幅減 ・・・・・

 2020年度第3四半期迄の国内出荷量をみれば、紙はコロナ禍でのテレワーク・Web会議の普及、イベント自粛等を背景に7.8百万t(前年同期比▲16.1%)と急減したほか、板紙についても消費マインドの低下や産業活動の停滞から8.1百万t(同▲5.5%)となり、紙・板紙合計では15.9百万t(同▲11.0%)と大幅に減少しました。今後、板紙は景気回復とともに徐々に回復に向かう一方で、紙はテレワーク定着や「脱ハンコ」の進展次第では市場縮小に拍車が掛かる可能性があります。

市況動向~需給軟化に伴い採算維持に向けた取組が必要 ・・・・・
 構造的な需要縮小が続く中、製紙メーカーは生産体制の再編や値上げにより採算を確保してきましたが、足元では大幅な需要減等により需給が軟化しており、採算維持に向けては更なる生産体制の見直しが必要となっています。

・今後の見通し
「脱ハンコ」に向けた取組の加速~ペーパーレス化の進展 ・・・・・

 菅政権発足後、政府はテレワーク普及の弊害となっていたハンコ文化の見直
し(=「脱ハンコ」)に向けた取組を加速させており、2021年4月には約15千の行
政手続きの内99%超について押印を廃止する内容を盛り込んだ法案が衆議院
で可決されました。今後、「脱ハンコ」に向けた動きは官民で加速することが
想定され、印刷機会の更なる減少に繋がる懸念があります。

中国の固形廃棄物の全面輸入禁止~段ボール原紙の輸出増 ・・・・・
 中国政府は2021年1月より固形廃棄物(古紙を含む)の全面的な輸入禁止に踏
み切りました。これを受けて中国国内では国内段ボール需要を賄うだけの段
ボール古紙が不足する中、日系製紙メーカーでは生産設備を板紙向けへ転換
し、段ボール古紙を輸出可能な原紙へ加工した上で中国へ輸出する動きを強
めています。しかしながら、足元では中国製紙メーカーが古紙輸入の可能な
東南アジアへ進出し、同地域で生産した原紙を自国向けに輸出する動きがみ
られることから、今後の中国製紙メーカーの動向には注視が必要です。

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次回も主要産業の動向について触れていきますのでよろしくお願いします✨

※情報提供を目的に作成されたものであり、何らかの取引を誘引することを目的としたものではないです。

最後まで見ていただいてありがとうございました🌹

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