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アイドル彼女との馴れ初め

今日、俺は残業をして、かなり疲れた状態で家に向かって歩いていました


すると…


??:おい、黙って俺についてくればいいんだよ


珠美:いやです…やめてください…


正直、面倒事にはなりたくなかったのでスルーしようとした


ただ…


何故か俺の足は勝手に彼女の方に向いて


〇〇:おい、何してんだよ


気づいたら助けに行っていた


男:あ?関係ねぇやつはどっか行けよ


〇〇:明らかに困ってるじゃないですか


〇〇:とりあえずその手を離しましょうよ


男:うるせぇんだよ!


男からの拳が飛んでくるが…


パチン


〇〇:はぁ、ったくめんどくせぇな


俺は見事にカウンターし、男を抑えた


男:離せよ!


〇〇:これ以上暴れるなら警察呼びますよ?


男:もうしねぇから、離せって!


俺は男を離した


男は舌打ちしながら、どっかに行った



親父から空手習ってて良かった

〇〇:あの〜、怪我は無いですか?


珠美:はい…大丈夫です


珠美:あの…


珠美:助けてくださってありがとうございます…


〇〇:いえいえ、じゃあ僕はこれで…



珠美:…



珠美:あの!


〇〇:ん?なんですか?


珠美:助けてくれたお礼がしたいです


〇〇:いいよお礼なんて…


珠美:いえ、じゃないと私の気がすまないんです!


〇〇:お礼って何するの?


珠美:ん〜…そうですね…


珠美:1つ叶えられることなら、何でもします!


〇〇:ん〜…何でもか…


〇〇:じゃあ…


〇〇:何か手料理を振舞って欲しいです


珠美:…え?


珠美:…そんなことでいいんですか?


〇〇:最近、残業であんまりまともなご飯食べれてないからさ


珠美:それなら、喜んで作りますよ



ということで、俺は珠美を家に上げた


〇〇:どうぞ


珠美:お邪魔します…



〇〇:冷蔵庫の中にあるものとか何でも使っていいからね


珠美:分かりました


珠美:ちなみにリクエストはありますか?


〇〇:ん〜じゃあ、オムライスとか?


珠美:分かりました、オムライスですね!



私は、助けてくれたお礼にオムライスを作っている


…というのはただの口実だった…


私は、〇〇に一目惚れしてしまった…


でもアイドルだしなぁ…


と思っていたら、気づいたら〇〇に声をかけていた


まあ…バレなきゃいっか…



そうこうしてるうちに、オムライスが完成した


珠美:どうぞ


〇〇:美味しそうだね


珠美:味の好みが合えばいいんですが…


俺はひと口食べた


〇〇:ん!美味しいよ!


珠美:ほんとですか?それなら良かったです!


俺たちは色々世間話をしながらオムライスを食べ、話が結構弾み、気づいたら2時間経っていた



〇〇:あ〜、結構話しちゃったね


珠美:あ、ほんとだ…


珠美:帰らなきゃ…


〇〇:あの…


珠美:なんですか?


〇〇:良かったら連絡先交換しませんか?


〇〇:今日話しててすごく楽しかったので、たまにご飯にでも行きたいなって思って…


〇〇:…嫌なら全然いいですよ!


珠美:いいですよ!


〇〇:ほんとですか!


珠美:私も〇〇さんと話しててすごく楽しかったので


珠美:ぜひまたご飯にでも誘ってください!


〇〇:ありがとうございます!


〇〇:じゃあ、暇な日があったら連絡しますね


珠美:お願いします!



というのが、俺たちの馴れ初めだった…



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