ともし火 -彼女-
いつもと違う道を歩けば違う世界へ行ける気がして、仕事帰りの道をちょっとずつ変えてみた。
でも考えは混沌として小さな光さえも見つけられない。
「なんでいつもこうなんだろう」
恋愛だけじゃない。仕事も同じ。
いいところまで来たな、という場面で邪魔が入ったり、呆気なく奪われてしまう。また同じだ。
人生に付きまとう残念な結末。
「思いきってあのBARにでも行ってみようか…」
1人で入るのは気が引けたが、せっかくいいお店を知っているんだからと立ち寄った。
半地下にあるそのBARは今日も