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幸せになって?

幸せになってね、 とか言うけれど 人の幸せを願う前に 幸せに過ごしていた女に恋をさせて絶望させたことに反省しろ。

    • 君は素敵な人だった。 僕にとって君は憧れの人。 好きな人でも愛する人でもなかった。 君の”好きだよ”が僕の心に小さな傷をつけて サンドブラストされた硝子のように曇ってしまった。 そうやって君の本当の姿が見えなくなって、 君の声が聞こえなくなったんだ。

      • 眠れないのは嫌な記憶を脳に定着させないよう、からだが防衛反応を起こしているのだという。 つまり眠れないのは君のせいではなく、自分を護るため。 ならば大いに夜更かししよう。自分のために良い記憶を。 私を護るのは君ではなかったね。 私は君を忘れて自分を護るための夜更かしをするよ。

        • 冷えたコーヒーと雑音のカフェ

          恋人同士において「話したいことがあるんだ」というメッセージから想像できる流れは”別れ”か”距離を置く”だろう。 正直どちらが濃厚かは計り知れなかった。 おめでとうのない誕生日 手をつながなくなった最近のデート つまらなそうにしている君 心が離れていることに気づいていなかったわけではない。 メッセージを読んで以来、しっかりと失恋の準備をした私は当日には2kgほど痩せていた。でも見てわかるわけではないだろう。 必死に目の下のクマと激しい食欲減退によりカサついた肌を隠して待ち合わ

        幸せになって?

        • 君は素敵な人だった。 僕にとって君は憧れの人。 好きな人でも愛する人でもなかった。 君の”好きだよ”が僕の心に小さな傷をつけて サンドブラストされた硝子のように曇ってしまった。 そうやって君の本当の姿が見えなくなって、 君の声が聞こえなくなったんだ。

        • 眠れないのは嫌な記憶を脳に定着させないよう、からだが防衛反応を起こしているのだという。 つまり眠れないのは君のせいではなく、自分を護るため。 ならば大いに夜更かししよう。自分のために良い記憶を。 私を護るのは君ではなかったね。 私は君を忘れて自分を護るための夜更かしをするよ。

        • 冷えたコーヒーと雑音のカフェ

          君が辛そうだったから僕も辛い 君の辛さに僕が触れていいかわからなかった ただ笑いかけることしかできなくて 僕の笑顔で君が笑顔を取り戻してほしかったんだ 君の辛さを解ってあげられなくてごめん 君に笑ってほしかったことも伝えきれずごめん

          君が辛そうだったから僕も辛い 君の辛さに僕が触れていいかわからなかった ただ笑いかけることしかできなくて 僕の笑顔で君が笑顔を取り戻してほしかったんだ 君の辛さを解ってあげられなくてごめん 君に笑ってほしかったことも伝えきれずごめん

          実感のない記憶

          過去に、仕事も恋愛もタイミングを合わせたようにうまく行かなくなったときがあった。 仕事はクライアントの撤退や事業縮小が次々に起き、自社の仕事が激減したため出向で慣れない業務と環境に身を置くこととなっていた。 その出向先では人格否定というのかモラハラというのか…とにかく人間関係が悪く、肩身の狭い出向の身にはまさに地獄のような空間だった。 そんななか、2週間の札幌出張の話で私に白羽の矢が立った。 この空間から抜け出すことが出来る上に内容も悪くない。 恋愛も相手とこじれた挙げ句、連

          実感のない記憶

          ともし火 -彼-

          カフェで待ち合わせたときの遠目に見た彼女のいる景色は、秋の始まりに合う少しロマンチックな絵のように見えた。 ああ、この人だ。と思いつつ、その景色を見ていたくてその場に少しと留まって眺めていた。 彼女の少し緊張したような面持ちが自分を高揚させる。 ここから新しい物語が始まるような淡い期待が自分の心をときめかせた。 彼女の座る席に近づくとテーブルに置いてあるキャンドルの灯が揺らぎ、彼女の柔そうな髪と、窓の外に見える街路樹の葉が一斉に動きを見せた。 そして人懐っこい彼女の笑顔が

          ともし火 -彼-

          ともし火 -彼女-

          いつもと違う道を歩けば違う世界へ行ける気がして、仕事帰りの道をちょっとずつ変えてみた。 でも考えは混沌として小さな光さえも見つけられない。 「なんでいつもこうなんだろう」 恋愛だけじゃない。仕事も同じ。 いいところまで来たな、という場面で邪魔が入ったり、呆気なく奪われてしまう。また同じだ。 人生に付きまとう残念な結末。 「思いきってあのBARにでも行ってみようか…」 1人で入るのは気が引けたが、せっかくいいお店を知っているんだからと立ち寄った。 半地下にあるそのBARは今日も

          ともし火 -彼女-