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時代と共に変遷する英語アナウンスの定番フレーズ

「パーティやイベントの会場で、開始定刻になり照明は暗転から司会台へのスポットライトに切り替わる。

MCにとっては恐らく、えも言えぬ緊張感と心地よい使命感と高揚感にかられる瞬間。
ここで少しでも噛んだりつまづいた日には、、、向こう1週間凹む。というのは私の話です。

さて、そんなMCにとってのハイライトシーンでまず多くの場合発せられるのが
「皆さま、○○○」でしょう。

そして、それが英語MCになると
“Ladies and gentlemen”となる(はずだった)
このフレーズは日本人にとって特に空港内/機内アナウンスでも馴染みがあるので、日本国内のイベントでも冒頭にそうスタートすれば間違いないと思われていました。

しかし、昨年2020年9月JALが!その“ Ladies and gentlemen”の日本における本家のような航空会社が!

10月1日から日本航空は、 “Ladies and gentlenen”の英語のアナウンスを廃止する。
と発表したのです。

このニュースを見た時、私は自分のことに置き換えて「こりゃ司会者もあかんやん!!!」と焦りました!

まだまだバイリンガルMCとして入る現場の台本には“ Ladies and gentlemen”と書かれてありましたし、2021年になった今もそうです。

これは勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、性別で区別をするべきでないというジェンダーニュートラルに配慮した時代の変化です。
“Boys and girls”も然り。

そこでインターネットで
「 Ladies and gentlemen/emcee/司会者、、」を検索すると。

流石です!!!!!

私がバイリンガルMCとしていつも目標にしている野口美穂さんが早速こんなYouTubeを投稿されていらっしゃいました。
(ホンマにすごい情報量、スピード感と行動力と発信力!)

この日以来、台本に記されている
“ Ladies and gentlemen”は変更の許可をディレクターさんに頂いて
“Hello/Good morning/Good afternoon/Good evening/Welcome everyone”と変更するようになりました。

知ると、アメリカやイギリスではもう4年前に地下鉄などのアナウンスは“all pasengers”などに変更されていたそうです。

「世の中がそうだから」とって報道されるポリティカル・コレクトネスばかり追いかけるのも好きではありませんが、

日々仕事で言葉を扱う私が常々気にかけている
「意識が変われば言葉が変わる」
のように、自然と時代の流れの中で言葉が変わることって素晴らしいことだと思いました。

さて、この週末は国内外300名以上の心臓外科の先生をオンライン(zoomで)つなぐ医学シンポジウムでMCを担当。

Zoomでの開催では登壇者が
-ミュートのまま講演を始めたり
-マイクの接続が悪くてノイズが入っていたり
-フリーズしたり、、、

このようなトラブルが多発します。

こう言った場合の英語フレーズは海外の方を交えた会議でも使えるのでまたご紹介します。

司会をしながら感じた事や経験など、
「Emcee‘s Eye」として残せたらと思い作ってみました。

#01、最後までご覧いただきありがとうございました。

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