スニーカー

友だちが歌う曲を作詞した。
クレジットに名前があった。

夢のような気分。

スニーカー
という曲。

おばあちゃんちから歩きながらできた。

私の神様と私は同じ足の大きさ。
25.5センチ。かわいくない。

だけどあの人が世界を踏んずけているのと
私が世界を踏んずけている面積は同じだとか思うと
途端に嬉しくなった。


スニーカー👟
正岡みなみ

僕の心とは裏腹に
足元ピカピカおろしたて
憎いくらいに綺麗でさ
地団駄踏む僕は水溜りに飛び込んだ

こんなんじゃだめだなんて分かってるわ
でも求めすぎてしまうんだ

今日はこのスニーカー履いて
思いきり飛ばせてよ

言って仕舞えばこれ以上に
やってしまえばそれ以上に

満足なんてしたくないんだもん
恋も人生も

僕の心みたいだよ
黒くなって薄汚れた爪先
お気に入りのやつなのにさ
無理やりスキップ水溜りを飛び越えた

いっぱい履いてくたくた
出会った頃のことも忘れた

今度晴れた日洗おう
また綺麗に元どおり。
晴れた空は綺麗だな
なんて心も

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