卵子の質とは何か考える

【ご質問原文】

こんにちは。
いつも拝見させていただいています。

妻35歳(pcos.卵管閉塞)夫39歳(運動率悪い)
先日、初めて採卵をし25個採取→全て顕微受精にて24個受精→全て凍結まで進めたのですが、病院の方針により10個凍結しました。

グレードも悪くなく、4AAが4つあります。

先生にも良い成績だと言ってもらえたのですが、このような場合でも卵子の質が悪い可能性はありますか?

卵子の質が良い=受精することではなく、着床できずに初めてわかることもあるのでしょうか。

年内に移植を考えていますが、もし卵子の質が悪かった場合、何度も移植する可能性があると恐れています。その際、凍結してある10個全てを移植しないと新たに採卵できないのでは…と不安です。

卵子の質について、どこで良い悪いが判るのか教えていただけますと幸いです。

【回答】

ご質問ありがとうございます。

卵子の質とは何か?
私の知る限り、明確な定義がないと思います。

「卵子の質に関わる」といった内容の論文は多数あるものの、それらが評価している成績は報告によりまちまちな場合が多いです。

そこで、私なりに「卵子の質」について考察して、まとめたいと思います。

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