はじめて言文一致体で書かれたことで、作品名は有名な二葉亭四迷の「浮雲」。ただ、言文一致体だからと言って現代の僕たちが読みやすいかと言うとそうではない。やはり少し古い言葉が使われている印象だ。物語は主人公の順調な片思いが次第に雲行きが怪しくなっていき、三角関係に陥る苦悩が書かれている。それぞれの登場人物が特徴…