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ひたすらの日々。

ここ数日は、来年発売予定の本のために、ずーっとアイデア出しをしています。
ひたすらiPadに向かい、ペンを動かす日々。

刺しゅうは、針を動かし生地に模様が浮かび上がってくるところに何と言っても楽しさと喜びがあると思うのですが、そんな楽しみの前にまずは良い図案作り。
これが結構苦しい作業なのです。
イメージが湧き、すんなり作れれば良いのですが、ちょっと躓くと試行錯誤のスパイラルに入り、もう一度資料を繰ったり、インスピレーションの源となるような画像を確認したり・・・描いては消し描いては消し・・・。
まだラフの段階といっても、この作業で図案の良し悪しのほとんどが決まるので、気が抜けません。できない時はひたすら自分を追い込んでゆく。

こんなとき私は「鶴の恩返し」の物語を思い出します。
自分の羽を抜きながら、機織りに織り込んでいったあの主人公。
ああ「創る」ってそうゆうことよね・・・と共感するのです。

けれど苦労の上に、満足いく図案ができた時は、一人でニンマリ。
これはきっと、クリスマスの時期に飾ってもらえるような図案になるな・・・とか
小さいから初心者の方にも気軽に使ってもらえそう・・・とか。
良い図案を作る事が、刺しゅうを楽しんでいただける重要な要素と思うと、本を作る時はいつも、読者の方々に喜んでいただける事を思っています。

さて、締め切りも迫っていますが、残り3ページ分となり、少し心も軽くなりました。(だからこれを書いている。)

夕方まだ明るい時間、窓の外では盛んにムクドリが明るい声で鳴き交わしています。
深呼吸をして、もう一度ペンを持ち、試行錯誤の旅を乗り切ろう。

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