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怒涛の上半期を終えて、そして。


2024年の半分が終わったらしい。
びっくりだ。
ついこの前まで2023年だったのに。
やっと令和に馴染んだと思ったら
どうやら令和も6年も経っているらしい。
時間というものはあっという間にすぎていく。


2024年に掲げた目標が
何なのかは全く思い出せない。
私には明確なビジョンがない。
売れたい、というよりかは
「力が欲しい」と思ってる人間で
多分、魔王に「力が欲しいか」
って言われたら
「ハイ!!!!」
って即答するタイプだと思う。

いつまで経っても、どこに行っても
自分の無力を感じては
「悔しい悔しい!」と、
のたうち回ってる人間だ。
子供の頃から全く成長していない。


今年の頭は
「散る君、うららと舞い上がり、」
で幕を開けた。
麗和落語でお世話になった
23さんの初めての長編舞台で
主演は友達のニシムラナナコ。
彼女の右腕の役として
この作品に携われたのはとても嬉しかった。
その分、プレッシャーも大きくて
「もし、ウケが取れなかったらどうしよう」
「『はい』の一本槍でどう戦おう」
と、ずっと悩んでいた作品でもあった。
でも、いざ蓋を開ければ
そんな不安は吹き飛ぶくらいに
お客様が温かくて
自由気ままに舞台を駆け回ることが出来た。
23さんに
「俺はとんでもないモンスターを生み出してしまった」
と、言わしめる事ができる程、
灰薔薇はいみというキャラクターを
ちゃんと活かすことが出来て良かった。

その後直ぐに
『スネーク・オイル』の現場に合流。
久々にポジション的には
ヒロインの役を頂いた。
物語の幹として芝居をしつつも
コントだからウケは狙わないといけない
という、絶妙なバランスを
保たないといけなかった本作。
久々に大きな声を出さない作品だった。笑
この頃は役に引っ張られていたのか
なんなのかは分からなかったけど
ご飯も食べられなければ
睡眠も取れずじまいで
体調も最悪で、
めちゃくちゃ病弱だった。
そういった面で色々と心配を
かけてしまった反省はあるけれど
女性らしさ、をちゃんと板の上で
出すことが出来て一安心した。
とても楽しかった。

そしてその後に
2年半続いた「江益凛の楽屋ラジオ」
最終回があった。
当たり前のように毎月第3火曜日に
レインボータウンのスタジオに行っていて
最終回も特別感情はわかないと思ってたのに
思いのほか感極まってしまった。
必死で守ってきたこの番組を
ちゃんと終わらせることが出来て
本当に良かったし、
最後に配信や現地に
駆けつけてくれたみんなの顔や
言葉はきっとずっと忘れないと思う。
かけがえのない経験を得られたのも
一重に皆様のおかげでした。


そして「なかなか失われない30年」
大好きな劇団である
アガリスクエンターテイメントさんの
お祭りみたいな本公演に
2年連続で出演させて頂けました。
ありがたいし、嬉しい限り。
今回は暴れ馬みたいな役回りで
初めは色々と迷走して
共演者の方々に
多大なるご迷惑をお掛けしましたが、
アガリスクの現場は
「当たって砕けろ」ができる
数少ない現場でもあるので
色々とチャレンジさせて頂けて
感謝しかありません。
サウナみたいに熱の篭ったシアタートップスで
最高のコメディが出来たのが
ハチャメチャ楽しかった。
また出演できるように頑張る。


そして、翌日から合流した
「Tokyo Culture Comedy RED」
ずっと出たかったカルコメに
やっと出演できたのは
紛れもなく「散る君」で応援してくれた
皆様のおかげでした。
夢を叶えさせてくれてありがとう!
久々にツッコミ無双をしたり
相変わらず暴れ回ったりと
だいぶ好き勝手焼け野原にさせて頂きました。
とにかく楽しすぎて、
先日、記録映像を見返したら
あまりにも私が楽しそうに
コントをやりすぎてたので
そこについてはとても反省しました笑
次また機会がある時は
楽しくならないようにしなければ。


そして、その後に朗読劇
「クイーン・バイオレット・ゲーム」
声優さんが多く占める現場で
自分が戦える武器は
一体なんなんだろうと
無い頭をいっぱい使った現場だった。
そして、それと同時に
昔に比べて自分は
使えるカードがめちゃくちや増えてたんだ。
と、実感する現場でもありました。
昔の自分だったら
絶対に左右田志信をあのキャラクターに
することは出来なかった。

そして、それと並行して
呪いの黙示録の新章の取材。
今回もまた色々起こっているので
楽しみにしていて欲しい。



2024年。
私はひとりになろうと決めた。
私は昔に比べてとても臆病になった。
今年は特に、どの作品に出る時も
期待に応えるプレッシャーに
押しつぶされそうになる日々が続いていた。
大丈夫だから、何とかしてくれるから、
って言葉を聞く度に
その信頼の言葉に感謝を感じつつも
絶対に裏切っちゃダメだという
プレッシャーがのしかかって
台本を読めなくなった日もあった。
でも、多分なのだけど、
この緊張感がなくなった瞬間に
私の成長は止まると思ってるし
期待をして貰えるなら
この先も応えられる俳優で
あり続けたいなと、思っている。

この先も、芝居を続けるなら
現状に甘えてちゃいけなくて、
変化が欲しくて飛び出しました。
この選択が正しいか間違ったかなど
全然分からない。
でも、環境を少し変えた瞬間。
別に意図的にそうした訳でもないのに
なんでか、色んな現場に
足をかけることになった。

経験を積めば積むほど
1歩を踏み出すのが億劫になっているのは
私自身も痛いほど自覚している。
今だって、正直なことを言えば
落ち着ける場所や仲間が欲しい。
と、寂しくなる時がある。
でも、もうなんというか、
一周まわって今は、
根拠もないのだけれど
「お前はもう少し1人でレベル上げしとけ」
と、神なのかなんなのかわからない
誰かしらに言われている気がしてならなくて
今もこうして色んな場所を漂っている。
唯一無二になりたいって訳じゃないけど
これからも、
例え外野に何を言われようが
色んな現場に顔を出して
1人でも多くの人に知ってもらって
私が思う「最高の作品」を
他の人が届けられない場所にも
届けられたらと思っている。

信念なんて、
自分だけがしっかり握って離さなければ、
それから、
届けたい人達に伝わっていれば
それでいいのだ。




なんか、ただ上半期を振り返ろうと思ったら
偉そうな文章を書いてしまった。




とにかく、それくらい
色んなことを感じた上半期だった。
友人に「演劇サイボーグ」
と、ちゃちゃを入れられるくらいには
上半期は暴れ回ったと思っている。
着いてきてくれた皆様
本当にありがとう。
いつも同じ言葉でしか伝えられなくて
申し訳ないんですけど
本当に感謝してます。
それから、今年であってくれた皆様も
私に興味を持ってくれて
本当に感謝してます。

みんなが背中押してくれなきゃ
とっくに俳優やめてる人間なので
私に俳優を続ける理由をくれて
ありがとうございます。
これからもいいものを届けつづけるので
気が向いたらまた
劇場やイベントや映像作品やらに
足を運んで会いに来てくれると幸いです。
笑顔で迎えてやんよ!笑


下半期は生誕祭イベントゲスト出演に
舞台に、そして自分の生誕祭に
既に色んな楽しいことが待ってるので
これからも楽しみにしててください。
その期待にちゃんと応えられるように
これからも精進致しますゆえ、
今後とも対戦よろしくお願いしますよ!!




サンキュー上半期!!!



江益凛

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