守護聖人は粋なことをする?

2023年9月3日(日)は聖グレゴリウス一世大教皇のミサでした。この日は年間第22主日なのですが、守護聖人ということもあり、グレゴリウス一世を記念するミサとなりました。ここでのミサは日曜のみなので、前にグレゴリウス一世のミサが行われたのは7年前?もしうるう年で曜日がずれたらもっと前・・・?聖歌隊を指導するKさんに聞いても「うーん、何年前に歌ったかなあ?」だそうです。

橋本先生もいらして聖歌隊を指導していました。橋本先生のお顔を拝見できてとてもうれしいし、とても安心しました。

入祭唱Sacerdotes Deiを練習しているとき、先生が「なんでネウマが書いてあるか知ってる?」と聖歌隊に尋ねました。「息を止めないためのネウマなのよ」の言葉にはっとしました。グレゴリオ聖歌の授業の時に「息を流して、息を止めないで」と何度も言われていますが、ふいにその感覚が分かったように思いました。

少し前に教会音楽家の大先輩からここでのグレゴリオ聖歌の歌い方の変遷を聞いたこともあって、「息を止めないためのネウマ」が、今の私に響いたのかもしれません。この言葉を暖かい光のように感じています。

メルカールト先生がオルガン奏楽をされていました。どうしてあのオルガンから豊潤な音が出るんだろう。最後にカトリック聖歌集12番のテ・デウムを会衆が歌った後、切れ目なくその曲を基にした即興が素晴らしかった。なお、今回テ・デウムにしたのは、橋本先生曰く「案外この曲を歌う機会がないから、今日のミサなら良いかと思って」とのことでした。

事務室の方が「9月3日は業者との打ち合わせで出勤するから、ミサにも行く」と言っていたのですが、なんと聖歌隊の一員として歌っていました。以前聖歌隊のメンバーだったのですが、この日は男性が1名しか来れないため、「9月3日にミサに来るなら歌ってほしい」と言われたのだそうです(しかも前日とか前々日に言われたらしい)。男性2人で長い昇階唱を歌い切ったときには、心の中で拍手していました。

実はこの方は9月3日が誕生日なのです。グレゴリウス1世からの誕生日プレゼントかな?(それにしてはプレッシャーのかかるプレゼントだ)。守護聖人からの粋なはからいですよね!お誕生日本当におめでとうございます。良い1年になりますように、心よりお祈り申し上げます。

某所のニュース記事やメールマガジン、最近かなり充実していることにお気づきでしょうか?実はこの方が執筆しているのです。「聖グレゴリウス一世大教皇のミサのレポートで、『筆者も歌いました』って書いちゃいましょうよ」と言ったのですが、「それは個人的なことなので書かないですよ」とおっしゃっていたので、ここで書いてみました!