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ザンクトフローリアンのブルックナーオルガン

2020年の2月にザンクトフローリアン修道院に泊まり、土曜日の朝9時過ぎにゲストハウスから外に出たときに、オルガンの音がかすかに聞こえてきたので、大聖堂に急いで行ってみました。

オルガンは練習中のようで、途中で止まったり、人の声も聞こえました。この時は観光シーズンではないので、大聖堂の中には入れず、柵越しに、つまりブルックナーオルガンの真下で動画を取りました。

誰がオルガンを弾いていたのでしょう?この日の朝7時からのミサで、私が敬愛する修道士で第一オルガニストのクラウス・ゾンライトナーさんをお見掛けしましたが、さすがに誰が弾いているかまではわからなかったです。

しばらくすると、楽器を持った若い人たちが集まってきました。フルートを持った女の子もいました。この場所で練習できて本当にうらやましく思いました。

下の動画のオルガンはほわーっとするような響きで、実は上の動画よりもこちらのほうが好きです。昨年9月のブルックナーオルガンのコンサートで、第二オルガニストのAndreas Etlingerさんが弾いた、ブルックナーのPräludiumの甘くやさしい美しい響きを思い起こさせるような響きでした。でも、みなさんキラキラした立派な音のほうがお好みのようです。iPhoneで撮ったので、音量が大きいほうが聞きやすいのだろうとも思いますが。

ザンクトフローリアンに滞在中、毎日散歩していたのですが(偏西風の影響で、この時期には異常なほど暖かい日が続いていました)、鳥がたくさん飛んでいるこの場所から見る景色が本当に大好きです。こんな状況の中旅行に行くことにしたのは私の意志だと思っていましたが、実は神様の意図ではないだろうか。私にこの風景を見せるために私をここに来させたのかなあと思いました。今すぐにでもザンクトフローリアンに帰りたい。。。