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LoRAのHow to

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LoRAの作成に関する手順、主に3Dモデルを使用した手法についてのまとめ
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VRAM 8GBでもXLのLoRAが作りたい

皆さんANIMAGINE XL 3.0は触りましたか? 従来のXL系モデルは特に二次イラストについて(NAI v3を除いて)promptの指示を結構な割合で無視してくる感じでしたが、ANIMAGINE XL 3.0はpromptの効きが良いどころか、1.x系では表現できなかったpromptがバシバシ出てとても面白いです。 個人的にはviewfinderがしっかり出てくれるのが好きです(1.xでLoRA作ろうとして挫折していた為) ただ悲しいことにボクのグラボ(3070)はV

コピー機学習法で作るスライダーLoRA

キャラクターを作れるタイプのゲームはスライダーを左右に動かすだけで、お好みの体型に出来ますよね? それなのにstable diffusionはちょっとlarge breastsとかPromptに書くと、勝手に年齢を上げたり全体の肉付きを増やしてきたりします、許せませんね。 今回はあのスライダーみたいな調整が出来るLoRAを作ってみようという話と見せかけて、コピー機学習法ってすげー!とかそういう話です。 はじめに(成果物の提示)先に成果を出しておく。その方が説明しやすいので。

3Dモデルを使ったキャラクターLoRA作成フロー

それは7月14日のことでした。 矢木に 電流走る――! 過去の記事でも散々『ハニセレ2』『コイカツ』を買えとダイレクトマーケティングを繰り返してきましたが、改めて言っておきます、買いましょう、今のうちだぞ!(本当に) 今回はILLUSIONに哀悼の意を表するために、ILLUSION製品を使ったキャラクターLoRAの作成方法を具体的に説明します。 作業面の説明のみに絞るので、考え方の部分は過去の記事を見てください。 はじめに現在の作成フローを図に表したものがこちら。

キャラLoRAとLECOが両方そなわり最強に見える

それほどでもない(謙虚なナイト) 脳内キャラクターの学習にピリオドを打ったと言ったな、あれは嘘だ。 LECOの登場によって、キャプショニングの考え方が大きく変わりました。 この記事にはLECOとの併用を前提としたキャプショニングについてのみ書くので、基本的な考え方は前の記事を読んでください。 時間が無い人向けの3行まとめキャプションに髪型や目の色などの学習させたい要素を全部タグとして残してLoRAを作る キャプションに入れたタグを1girlにenhanceしたLECO

Today's recommend is LECO

LECOという新しいLoRAの作成方法が出たので色々遊んでみた話。 正確にはLoRAの作成方法という括り方はよろしくないと思うけど、使用感だけで言うと「教師データの用意が必要なく、不要な影響が発生しない代わりに、学習対象モデルが知らない要素は出せないLoRA」といった感じ。 ともかく、新しい技術とVRAM 8GBで使える実装をしてくれたことに感謝いたします。 環境構築基本的に公式の記事に従って必要なものを落とせばよいのだが、Pythonわからん故につまづいた箇所をメモ書き程

今宵われらキャラを学ぶ<脳内キャラクターLoRA総集編>

海外SFの邦題ってなんとも言えぬ魅力がありますよね(内容と一切関係のない前置き) コピー機学習や差分抽出を一通り実践した結果、3Dモデルを使用した脳内キャラクターの学習に一つのピリオドを打てた実感があるので、現在までの振り返りと最新の手法を記載します。 前提脳内の(教師データが存在しない)キャラクターをLoRAで再現したい、かつ、何らかの手段で対象キャラクターを3Dモデルで作成できる環境が必要。 目標はWeight1.0で使用しても3Dっぽさが無く、キャラクターの特徴のみ

結局コピー機学習ってなんなの?

コピー機という言葉がひとり歩きしている気がするので、ふわっとした理解の人間がふわっとした表現で書きます。 嘘を書くつもりはないですが、正確性を欠く可能性はあるので、大目に見てください。 通常のLoRAにおける"差分"胸のサイズを小さくするLoRAを作成すると仮定する。 この場合、「胸のサイズが小さい絵」を素材として用意して学習させることになる。 よくあるパターンとして、キャラクターのみを切り抜いて背景を白にした素材を用意したとする。 キャプショニング(タグ付け)は「1gir

脳内キャラクターのLoRAを簡単に作りたい(切実)

今回は、前回の手法をより具体的に(主に画像データの用意とキャプショニング)説明します。 一部、前回の手法と関係のない話もあるので、そちらは番外として下にぶら下げておきます。 前回の手法は下記の記事をご覧ください。 スクリーンショット撮影の手間を低減する従来はHoney Select 2のスタジオモードを起動してから手動でキャラクターを回転させていたが、Honey Select 2にはVNGEというモーションやカメラ制御を保存して紙芝居を作れるMODが存在するので、一度撮影用

LoRAで脳内キャラクターを学習する、たったひとつの冴えたやりかた

全然ひとつじゃないんですけどね。 突如ひらめいたキャラクターLoRAの作成手順が有効そうなのでまとめます。 LoRA作成の基本的な手順は理解しているものとして話を進めます。 また、3Dモデルが作れるツール(ここではHoney Select2)を使用して脳内キャラクターを学習する場合の話なので、既存のキャラクターであるとか、そもそもキャラクター以外を学ばせる場合はあまり役に立たないと思われます。 ただ、特定の画風しか出ないモデルに学習させることで、画風の影響を抑えたLoRAが