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ヘーゲル 大論理学 1812年

日記みたいなもの。

明日はヘーゲルのいわゆる大論理学「Wissenschaft der Logik 1812年」の授業。
コロナになって、東京の恩師に誘われて参加させていただいているもの。
(考えたら、先生は手間なだけだし、本当にありがたいことですなー。大感謝)
あっという間に、2ヵ月経つ。

良かったことランダム。
①大論理学のドイツ語は大丈夫。(笑)
②研究者の緊張感。Zoomでも伝わる。
③1812年版を丁寧に読む機会なんてない。
(一回に5行くらいしか進みません。汗 丹念にテクストを読むという基本中の基本。)

ヘーゲル雰囲気とか、感覚的には分かる世界なんですが、それだとあまり意味がないので、奮闘しているというか。

でも一番のよろこびは、②の緊張感や姿勢です。
他大学の方や、分析系の人もいらっしゃれば、僕の先生のようにガチガチのカント派!もいるわけですが、共通しているのが、「テクストを前に謙虚、エスケーティッシュ(禁欲的)であれ。」ということですかね。
先生が一番年長なんですが、レジュメみたいなのを作ってこられたり、本当にいい雰囲気の授業です。

よい意味で、切磋琢磨していて、初々しいです。
手垢にまみれた200年前のテクストに対しいかに初々しい気持ちで接することができるか?
テクストを前に先生も生徒もない、みな同一線上の立ち位置で、謙虚に向かい合うというか。
「テクストを前に、みんな横一線!、みんな第一線だ!」という先生のモットーで貫かれています。
その精神は、本当に大切だし、研究者は忘れてはいけないですね。

ある意味、一番大切なことではないでしょうか?

フルトヴェングラーが、「あなたたちは何回もベートーヴェンを演奏していますが、はじめて演奏するようにお願いします。」と言っていたのと同様だと思います。
ベートーヴェンと同じで、古典的著作は、われわれ6、7人が体当たりしてもビクともしない。
すごいです。
そしてそんな現場に居合わせることができる自分は幸せです。

***

そういう経験を味合わせていただける幸せ。
本当に大感謝です。先生にも参加メンバーにも。
また和歌山ラーメン送らないとですなー。

「テクストを前に謙虚であれ、」というのは、朝比奈と同一ですね。(笑)
哲学もベートーヴェンも「初々しい気持ち」が一番大切ですね!

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