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キウイとニワトリのコラボ農園(三鷹市吉野農園さま)

みなさま、こんにちは。
E探隊員のいわさきです!
E探レポートを楽しみにしてくださっている皆さまお待たせしました!
遂に!EatLocal探検隊第1期、最後のレポートです。

さて、最終回は、三鷹市にあるキウイと養鶏のコラボ農園「吉野農園」さんにお邪魔してまいりました。

【住宅街の畑!】
武蔵境駅からバスに乗って出発!
中央線武蔵境駅と京王線仙川駅の中間くらいの場所に、吉野農園さんがあります。
電車にお詳しい方は、ご想像に難くないと思いますが、
このエリアは、住宅街です。
まさに、「都市農業」!
吉野さんの畑は、「生産緑地」です!

この日は、前日までの暖かさは微塵も感じられない寒さの中、吉野さんのキウイ園さんを目指し、隊員は住宅街を進みます。

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【ニワトリ!?】
その時!
柵に囲まれた中に、果樹と思われる2メートルほどの高さの木々が目に入り、ふと、下方に目を向けると、茶色いモコっとしたものが変幻自在に動いていました。
おぉ、、ニワトリだー、本当にニワトリがいる!
周りの風景から浮くことなく、自然に、そのままキウイ棚の下をコッコッコッコと首を前後に動かしながら歩いています。

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【キウイ園のこと】
ニワトリにテンション上がりながら、吉野さんにご挨拶をして、吉野農園さんのことや、キウイとニワトリの関係について、お聞きしました。

吉野さんは、吉野農園の7代目。
9年前、39歳のときに、仕事を辞め、親元就農されました。
吉野農園は、代々、この地で農業をやっていらっしゃいました。
しかし、繰り返しますが、ここは、東京の23区に近い住宅街。
農地は、「生産緑地」という制度の指定を受けなければ、宅地並みの固定資産税がかかってしまいます。
そして、もしも、相続が発生した場合には、このエリアに不動産を持っているお宅では、相続税額は相当なものになることが予想されます。
吉野さんの畑から見える立派なマンションの敷地も、もとは吉野家の畑だったのですが、過去に相続が発生した際に、相続税の納税のために手放したそうです。
都市農業と相続、シビアな問題が見えてきます。

【キウイとニワトリのイイ関係】
さて、難しいお話はそのくらいにして、
なぜ、キウイと採卵養鶏のコラボを始めたのか、をお聞きしました。
キウイを栽培を始めたのは、お祖父さまの代だそうです。
もともとは野菜とブドウを作っていたそうですが、ブドウは労力がかかります。また、頻繁な農薬散布が周辺の住宅に与える影響も心配でした。そこで、ブドウに比較して労力がかからないことや、三鷹市内で栽培を始めた農家が何件かあったキウイフルーツの栽培を始めたそうです。

そして、キウイは畑の上の方にキウイ棚を作って栽培するため、地面には空間ができます。
そこで、有効活用と思い、ニワトリを飼い始めたそうです。
キウイの下の地面を自由にニワトリが歩き回る「平飼い」と呼ばれる飼育方法です。
最近は、「アニマルウェルフェア」という、動物にストレスのない(少ない)飼育方法をしようという考え方が出てきています。吉野さんのニワトリ飼育も、まさにそれを実践しているようでした。

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キウイとニワトリのコラボの何が良いかというと、ニワトリが草を食べてくれるので、キウイ畑の草取りの手間が省けること、
ニワトリの糞(鶏糞)がキウイ栽培のための養分となること、
ニワトリは、卵を産んでくれるので、卵の分の収入も得られること、など、
メリットが沢山あるそうです。

そして、この鶏糞は肥料として、お知り合いの農家さんなどに無償でお裾分けされているとのことで、吉野さんのお人柄が伝わってきます。

【キウイのこと】
吉野さんの栽培されているキウイは、「ヘイワード」という緑色のキウイ。
日本の多くの方がイメージされる「キウイ」なのではないかと思います。

最近、キウイは様々な色(種類)が栽培されていて、エマリコくにたちさんの直売所でもカラフルキウイを見かけます。

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キウイは、赤(10月中~下旬)、緑(11月)、黄色(12月)という順番で収穫できるそうです。
ちなみに、スーパーで見かけるニュージーランドの輸入キウイを食べていると、キウイは夏の食べ物のような気がしてしまいますが、
ニュージーランドは南半球なので、日本の夏は、ニュージーランドの冬!!やはり、キウイは冬の果物なのだと気づきました。。

さて、余談ばかりになりましたが、三鷹市では、キウイ栽培が盛んで、JAさんの直売所にも沢山のキウイが並んでいました。
住宅街でニワトリと一緒に育ったキウイ、キウイと一緒に育った卵、是非、みなさまもいかがでしょうか。

【おわりに】
EatLocal探検隊の半年の活動を通し、地元の農と食、学ばせていただきました。多摩地域は「都市農業の聖地」と言っても過言ではありません!ご近所で取れた新鮮でおいしい野菜を食べられる贅沢!!多摩は素晴らしいところだと再確認しました。E探検第1期はこれにて卒業ですが、これからも、新しい探検隊が始まるようですので、みなさま、お楽しみに!


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