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リモートワークについて考えていること

頭の中を一気に文章に落とし込んだので、おかしいところがあるかもしれないですが、それはご愛嬌ということでお願いします。

TL; DR

・リモートワークはスキルであること。
・リモートワークは訓練で上達すること。
・キャリアの選択肢が広がる可能性があること。

背景

先週の都知事の会見を受けて、会社が原則リモートワークに移行しました。
僕はもともと「場所で仕事モードに切り替わる」タイプの人間で、原則リモートになる前のリモート推奨期間でも、時差出勤をうまく使って出社していました。

ただ、原則リモートワークになったことで、出社ができなくなり、場所で仕事モードに切り替えることができなくなってしまったので、これを機会にリモートワークについて考えたことを残してみます。

リモートワークの Tips については、各所で色々共有されるようになっているので、このエントリでは特に言及しません。

リモートワークの良いところ

リモートワークに移行していいなと考えてるところは以下です。

生活面
・通勤のストレスから解放されること。
・気分転換に家事ができること。

仕事面
・コミュニケーションが丁寧になる。特にSlackでのやりとりに置いて明快な文章を書くモチベーションが上がること。
・MTGの歯切れがいいこと。
・些細なことでもドキュメント化しようとするモチベーションに繋がること。

生活面は仕事関係ないのであんまり言及しません。というかできません笑
個人的には、通勤はそれほどストレスではなかったのですが、ないとその分朝ゆとりを持てるので、それはポジティブに捉えてます。

また、CIが回ってる時間に家事できたりするので、効率がいいなと感じています。(そもそも家事できるくらいの時間がCIにかかってることが問題であるとは思いますが、まぁそれはそれで...)

仕事面ではTV(Zoom)でのMTGが増えるからか、だらだらMTGすることがなくなった気がします。というか、ただでさえ伝わりづらい環境でMTGをすることになるので、事前準備がより大事ですし、MTGが締まるようになった気がしています。

同時に、Slackでのコミュニケーションがメインになるので、意図を正確に伝えるために、チャットの内容を明快にするようになりました。

これら仕事面への影響はすべて「遠隔で非同期な環境で仕事を進めることになるので、同期を取れるタイミングで正確に情報を共有することが大事なんだな」と思いました。

また、何か勘違いがあった際に先に謝罪してしまうとか、そういうところでもコミュニケーションをアップデートできるのではないか?とも思っています。

総じて普段から「そうしろよ」と思われることが強制されることで、仕事の仕方がアップデートされていると思います。

リモートワークのつらいところ

オフィスでないこと。
何を言ってるのかと思われるかもしれないですが、「オフィス」というのは仕事をする上で必要なことが揃っている環境なんだなと改めて実感しました。

世間的にはリモートワークが脚光を浴びていると感じてましたし、僕も選択肢としては存在するべき「働き方の1つ」だと感じていましたが、それは原則出社の中において、たまに条件付きリモートが許可されるような環境のことを指していて、原則リモートで、長期的な働き方の選択するという世界ではなかったのだと改めて痛感しました。

大きなところでは、デスクやサブディスプレイ、チェアなどのハード面への投資ができてる人と、そうでない人ではパフォーマンスや長期で見たときに健康への影響が大きく開くと思います。

そして何より安定した高速インターネット回線、 こればかりはオフィスでないとありません。これが現在の自宅では完全にボトルネックになっています。

細かいところでは、社内のカフェや OFFICE DE YASAI などのたべもの、最終的には複合機や文房具など、仕事をする上で必要なものが全て揃っているのがオフィスであって、自宅にはないもの、もしくは同程度の設備を手に入れようと思ったらそれなりにコストがかかるので、仕事場としてのオフィスというのは必要な環境だったんだなと思いました。

また「オフィスであること」とも関係しますがオフラインコミュニケーションにおける情報量の多さがなくなったことは生産性や意思決定のためのリソースの消費に大きな影響を及ぼしているなと感じています。

リモートがIT業界、とりわけインターネット界隈の企業で常態化するにあたり、言われるようになったことですが、オフラインでのコミュニケーションというのは、テキストだけでは表出し得ないすごい量の情報量を持っていて、それに依存して日々、コミュニケーションをとったり、意思決定をしていたんですね。

日々感じてる、表情や、声色、その日のなんとなくの様子など画面越しでは把握できない様々な情報をオフラインコミュニケーションではキャッチすることができます。

それに依存することのデメリットは確かにありますが、とはいえ、スピードが命の意思決定において、コミュニケーションにそこまでコストをかけられない(というか意識したくない)状況においてはオフラインコミュニケーションはやはり最強のツールなのだなと感じます。

オフラインの良さ

つらさからまとめた内容ですが、オフラインコミュニケーションの良さは、対面だからこそわかるニュアンスや、またすぐそこにいることによる気軽さ、それらを元にしたコンセンサス醸成や意思決定のスピードにあると思います。

おそらく、そんなことせずとも意思決定やコンセンサス醸成をできる方はいるのでしょうが、それは訓練された結果だと捉えるようになってきました。

つまり、オフラインでの仕事を満足に行うことを経ずにオンラインでの仕事をそつなくことって難易度が高い、もしくはそもそもできないのでは?と考えています。オンラインを成り立たせるためには属人化の排除が欠かせません。そのためのドキュメンテーションだったり、ナレッジシェアだったり、丁寧なコミュニケーションだったりと、やることでメリットは多々ありますが、絶えず変化する状況において、これらを完璧にこなしながら事業を進めて行かないといけない環境(スタートアップなど)においては、むしろ足枷でしかないのではないかなと思います。

オフラインの良さは、対面だから信用できるとか、そういう根拠のない印象の話ではなく、コミュニケーションで意識しないといけないことを潜在的に意識せず、気軽にコミュニケーションを発生させることができることからくるスピードのある意思決定とその共有にあるんだと思います。これがオフラインの良さであり、オンラインにすることで多少なり失われると考えると、原則リモートというのはかなり大きな事業判断なんだなと意思決定レイヤーの人たちを尊敬します。特に一度リモートを許可してしまうと不可逆な制度としてなりがち(原則リモートから原則出社へ戻すのに説明コストが多そう)だと思います。こういうのもオフラインを原則としている所以なのかな、という気もしています。

※ もちろん、企業や事業体によります。むしろ運用業務などはオンラインでも十分可能ですし、オフラインである必然性はありません。

リモートワークは訓練である

上にも記載しましたが、オンラインでオフライン同様の生産性を出すためには訓練することだと思います。

リモートワークをうまく成り立たせるには、リモートワークするしかありません。リモートワークを取り入れたことにより生じている不都合(コミュニケーション周り)は一時的なものと捉えて、その不都合を改善していく努力を続けるほかないのかなと思います。

そうすることでオフラインでの業務スキルを獲得できるんだと思います。

リモートワークにどう向き合っていくか

僕個人としては上記の「訓練」という意識を強く持って、新しいスキルの獲得だと思いながらリモートワークに取り組んでいます。

グローバルで働くことが当たり前になる世界では、オンラインで働き続けることは不可能ですし、各国のブランチと一緒に共同して仕事をすることもこれからはインターネット業界に限らず、増えていくかもしれません。

また、僕自身は田舎の出身なので、今は両親が健康に過ごしてくれているので、そこまで大きな問題にはなっていませんが、もし片方が体を壊し、介護が必要になってしまうような状況になってしまうと、今まで同様に都内で働いてることができなくなってしまうかもしれません。実家に帰省して介護を手伝いながら、仕事をしないといけなくなるかもしれません。

リモートワークをスキルの1つ捉えれば、それだけキャリアの中で取れる選択肢が広がります。そういう状況になったとしても、もしかしたら都内の企業で働き続けられるかもしれません。そういう可能性を取りに行ってるとも捉えています。

また。リモートワークになると意識しないといけないことが増えるため一時的に生産性が落ちているように感じます。ただ、これも「本来そうすべき」ことが強制されることで落ちてるのだとしたら、それはやるべきことであり、その負荷を追った上で生産性を高めることができれば、仕事の生産性はさらに上がるのかなとも思っています。

リモートワークで落ちたと思っていた生産性が、実は自分が出せる本来の生産性だった、みたいなことは普通にありそうですね。

僕個人としては、普段どうしても出社してしまう人間ではあるので、いい機会だと思って、いろいろ試行錯誤して見ながらリモートワークのスキルを会得していくことでリモートワークと向き合っていこうと思います。

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