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歯を磨いているんだけどなんで虫歯になるの?

毎日忠実に歯磨きをしているにもかかわらず虫歯になってしまうというのは、多くの人が経験する不思議でやっかいな現象です。歯を磨いているのに虫歯になる主な理由は、歯磨きの方法、食生活、唾液の質、そして遺伝的要因に関連しています。この記事では、これらの要因を掘り下げ、虫歯予防のためにできることを紹介します。

歯磨きの方法が不適切

  • 不十分なブラッシング: 歯磨きの時間が短すぎたり、一部の歯を見逃したりしている場合、プラークが残り虫歯の原因となります。

  • 間違ったブラッシング方法: 効果的なブラッシング技術を用いていないと、歯の表面や歯間を十分に清掃できません。

食生活の問題

  • 糖分の過剰摂取: 糖分は虫歯菌の主食です。頻繁に甘い食べ物や飲み物を摂取すると、虫歯リスクが高まります。

  • 食間のスナック: 頻繁に食事やスナックを摂ると、口内の酸性度が常に高まり、歯のエナメル質を侵します。

唾液の質と量の問題

  • 唾液の減少: 唾液には歯を修復し、酸性度を中和する働きがあります。唾液の分泌が不十分だと、虫歯のリスクが上がります。

  • 薬剤による副作用: 一部の薬剤は口の乾燥を引き起こし、それが唾液の減少につながります。

遺伝的要因

  • 歯質の弱さ: 遺伝的に歯質が弱い人は、虫歯になりやすい傾向があります。

  • 唾液の質: 唾液の組成も遺伝によって影響を受け、虫歯予防能力に差が出ることがあります。

虫歯を予防するための対策

  1. 正しい歯磨きの方法を学ぶ: 効果的なブラッシング技術を身につけ、毎日2回、各2分間歯磨きを行いましょう。

  2. フロスや歯間ブラシの使用: 歯間や歯周ポケットのプラークを除去するため、フロスや歯間ブラシを日常的に使用しましょう。

  3. 食生活の見直し: 糖分の摂取を控え、食間のスナックを避け、バランスの取れた食事を心がけましょう。

  4. 定期的な歯科検診: 専門家によるチェックとクリーニングは、見過ごされがちな初期の虫歯を発見し、治療するのに役立ちます。

歯を磨いていても虫歯になるのは、日常生活の中で知らず知らずのうちに虫歯を引き起こす要因が存在するためです。しかし、上記の対策を実践することで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

執筆
江間ファミリー歯科・矯正歯科
副院長 江間秀明
https://www.emasika.jp/

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