私の旅の最高のパートナーは私だ
私は一人旅が好きだ。
はじめての海外旅行も、まだ全然開発されてない頃の上海に一人で行った。
その後、何人かの友達と海外旅行を行くことがあったが、
帰ってきた後成田離婚ばりに、その友人らと疎遠になることもあって、
ああ、やっぱり旅は一人でいくものだと
しみじみ思ったことがある。
誰かとの旅行は、
私がここ行きたい!と思っても、相手がいきたくなければ遠慮しないといけないし、相手のいきたい場所に合わせないといけないこともある。
旅に関していうと、私はそれが本当に嫌なのだ。
そしてこんなこともあった。
台湾に頻繁に旅行していた時、現地の台湾人と仲良くなった。
「次に来たらおすすめのところ紹介するよ」と言われ、
実際に次に行った時にレストランやらマッサージ店やらいろいろと
連れて行ってもらったけど、正直、全然満足できなかった。
また、北海道に行った時も、現地の人におすすめのフレンチのお店に「絶対行って!」と言われて行ったけど(自腹で)特に感動もなかった。
せっかくの地元民のご厚意も私には単に重荷にしかならない。
自分で入念に調べて自力で行きたい場所を決めていくのが
私の旅のスタイルなのだ。
マイアミのビスカヤ宮殿も、ジヴェルニーのモネの庭も、マラケシュのマジョレル庭園も、ベルギーのブルージュも、ロスのゲッティセンターも
全部私が一番行きたかった場所に行けたのは私のおかげだ。
私を行きたい場所にピンポイントで連れて行ってくれた私。
最高の旅のパートナーじゃないか。
以前友人に「今度旅行に行くんだ」と言ったら
「誰と?」と聞かれてドキッとしたことがある。
世間では旅は誰かと行くものなのか・・・とちょっと悲しくなったことがあるが、
今度からは
「私が私と行くんだよ」
と堂々と言おうと思う。