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【大学受験】志望理由書を書こう! 下準備編 自己分析ー②

 皆さん、こんにちは。えむ@非常勤講師&大学受験アドバイザーです。

 前回から、総合型選抜入試、学校推薦型推薦入試において必須の出願書類である「志望理由書」についてまとめています。

 とはいえ、前回同様、今回もまだまだ志望理由書にとりかかる準備の段階について述べていきます。


■夢や目標が定まっていない2つのタイプ

 志望理由書を作成する際、将来の夢や目標が定まっていない人に2つのタイプがあると前回述べました。

 一つは「何がしたいのか分からない」タイプ。もう一つは「やりたいことが多すぎて一つに絞りきれない」タイプです。

 いずれにしても、今、特定の「未来」を決められずにいる生徒さんはたくさんいますので、心配は不要です。大人だって、将来について「絶対これ!」「これしかない!」と断言できる人はほとんどいませんからね。

 可能性の塊である高校生が、将来どんな場面でどんなふうに枝葉を広げ、どんな素敵な花を咲かせるのか、自分自身で想像できないのは当然のことだと言えます。

■方向性としての「夢や目標」で良い

 とはいえ、総合型選抜入試や学校推薦型選抜入試においては、「特に目標はありません」とか「貴学に入れればそれで十分です」といったような内容では、どんなに調査書の数字が良くても合格を勝ち取ることは難しいと言えます。

 よって、暫定的なものでもいいのです。(仮)の、一応の方向性のようなもので大丈夫ですので、何らかの夢や目標を立てましょう。(仮)ですので、あとでそれらが変わっても何ら問題はありません。

 ではどうやってそれらを作っていけばいいのでしょうか?それは、過去の自分を振り返ることで見えてくるかもしれません。

■これまでの自分の歩みを振り返る

 実際の指導では、まずA4シート1枚を用意します。そしてそれを就学前・小学校・中学校・高校生の四つの時期に分け、それぞれの時期の得意・不得意科目、所属していたクラブや部活動、習い事、興味を持っていた事柄、好きだったことなどを思い出す限り書き出してもらいます。

 なかなかうまく思い出せないときは、小学校や中学校の卒業アルバムを引っ張り出してきてもいいですし、友達や家族に尋ねてもいいですね。一つ思い出したら芋づる式にいろんなことを思い出せるはずです。

 すると、自分はこんなことが好きだったんだな、こんなことに夢中になって取り組んでいたんだな…等ということに気づくはず。そこに何か感じるところはないですか?自分の適性や将来に繋げたいことが隠れていたりしませんか?

■まとめ

 今回は、まだ「将来の夢や目標が定まっていない」人に向けてそれらを形作るヒントを述べました。これは大学受験だけでなく、就職活動や転職活動などにも使えるものだと思います。

 今の自分を形作ってきたこれまでのこと。それを丁寧に振り返ることが、これから先を考えるうえでとても重要だと考えます。

 次回も志望理由書の準備の話が続きます☆

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