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【公務員試験】公務員試験受験者が減っている? その3

 皆さん、こんにちは。えむ@非常勤講師&受験アドバイザーです。

 前々回の「公務員試験受験者が減っている? その2」の続きです。

 今回は受験者数の減少と大きく関係する、以下のニュースを取り上げてみたいと思います。

 キャリア官僚とは、中央省庁(霞が関)で政策の企画立案、法案の作成などに携わる国家公務員を指します。下記のリンク先に詳しい説明がありますので、興味のある方はご覧くださいね。

 東大卒のキャリア官僚が減っているということ、これには2つの見方があります。

 まず、問題点。東大卒ということは、現代日本社会においては最高学府の超優秀な頭脳を持つ人々ですよね。そのような人々の国家公務員採用者数が減っているということは、少々極端な表現をするなら、優秀な人材が経済的利益や効率性を重視し、国家の運営や法案策定、すなわち公益に資することに興味を失っているということを意味します。

 最初の記事にあるように、国家公務員よりも民間企業を志望者する学生が増えた理由は、長時間労働や(民間の大企業と比較して)低賃金であることなど、もちろん様々あります。国家運営に携わる重要業務に優秀な人材が集まらないというのは、非常にまずいことだと思います。

 ただその一方で、地方の有力大学の学生の採用者数は相対的に増加しています。これは中央省庁に地方の視点を持った優秀な学生たちがどんどん入っていくことを意味しますので、とかく都心部に重きが置かれがちな国家運営にブレーキをかけ、「地方の声」を尊重した、公平な政策立案・実施が可能になるのでは…と期待できます。

 物事には良い面悪い面両方がありますので、その是非を判断することは難しいです。ただ、「国をもっと良くする」ためにも、優秀な人材には国家公務員として活躍するという選択肢をぜひ検討してほしいと強く思わずにはいられません。

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